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山田洋次監督の最新作「東京家族」を観た。60年前に創られた巨匠小津安二郎監督「東京物語」のリメイク。
松竹の大先輩であり世界的に有名な監督である。その中でも特に名作と言われている作品の映画化は、山田監督といえども、相当のプレッシャーだったろう。
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時代背景が異なるゆえに、戦争後の昭和版「東京物語」では、次男は戦死した事になっているが平成版の「東京家族」では、安定しない仕事で結婚を考えている設定で、物語の大事な役割を担う。
撮影中、東日本大地震が起き、一年以上撮影がストップし、脚本も書き変えたらしい。
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一人ひとりの演技を丁寧に描かれている(唯一、林家正蔵の陰薄い)。特に、主人公の老夫婦役の橋爪功と吉行和子の演技が、どの観客にも親を思い出させ、家族の大切さと絆を再度心に刻み込ませる。
私は、橋爪功と小林稔侍が居酒屋で飲みながら話すシーンが好きだ。
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配役を丁寧に描いたからか、2時間26分と、すこし長くなったが、誰もが家族を考える機会になる秀作です(特に、都会で一人住まいの若者には、必ず観て欲しい)。
私的には、主人公家族の姓名が平山で、思いのほか作品に没頭してしまった・・・。