沖縄復帰40周年記念シンポジウム「沖縄のグランドデザインをどう描くか」

2012年07月08日 09時00分00秒 | 沖縄の生活

▲<琉球新報&NHK沖縄放送局共催シンポジウム「沖縄のグランドデザインをどう描くか」開演前の会場風景>


7月6日、18時30~20時30、那覇市泉崎「琉球新報ホール」で行われた、「シンポジウム“沖縄のグランドデザインをどう描くか”」に参加した。

事前に参加券を入手した人が、約200名入場出来た。パネリストは、寺島実郎、残間里江子、上原良幸(沖縄県副知事)、東(ヒガシ)良和(沖縄ツーリスト社長)、伊波貢(海邦総研取締役経営企画部長)、コディネーターは、柳澤秀夫(NHK解説委員長)。

たっぷり、2時間あったので充分に堪能出来た。残間さんや寺島さんの発言は、大きな視点で沖縄に目を開かせ、まだまだやるチャンスもある事や沖縄の大きな可能性を示唆してくれた。

地元代表の、東さんは「那覇空港の受け入れ態勢が限界」との発言が耳を立たせ、伊波さんの「リハビリ」「スパ」「エステ」の可能性を伝えてくれた。

しかし、沖縄県副知事上原氏の発言には、何も心に響かない公務員的発言でがっかり。ベストオブ公務員、この人の良さそうな人が、沖縄県庁副知事で広報担当では、沖縄県庁の考えが国内外へ、情報発信し影響力を発揮する可能性は少ないと思った・・・(残念)。

沖縄県庁は、孫の代まで凄い負債を沖縄県民に残す「科学技術大学院大学」を、今後どうするつもりなのか?!出来る事なら「国際先端医療センター&大学」を造った方が、県民・国民に活かせたのにと今さら思う。

また同じ巨額赤字でも、名護市まで「ライトレール(LRT)路面鉄道」を走らせた方が、県民や観光客の利便性が増し、後世の人に喜ばれるはずだ。さらに、いまだに放置されている「読谷飛行場跡地」も、なぜ第二国内空港に出来ないのか?

パネルディスカッションの重要課題になっていた、「嘉手納基地」以南、「返還基地活用」の「グランドデザイン」も、「おもろまち」の“二番煎じ”しか考えられない事に恐ろしさを感じる。、

寺島氏が「シンガポールを研究すれば、沖縄は、もっと大きなチャンスがある」と言われていた事を沖縄県は、今まで見過ごしていたのか?残間さんからは、「沖縄県は、スピードが遅い!」と言われた。県庁は、なぜ、スケールの大きな絵を描き、スピードアップ出来ないのだろうか。


▲<7月7日の琉球新報一面の記事から>

沖縄が、軍事でなくアジアの経済・文化の「要石」になるビックチャンスを、沖縄県庁自身気づかず、県内で盛り上げられない事に焦りを覚える。

県外から見れば、「垂涎の優位性を持つ沖縄県」をもっと、自身の県庁や地元マスコミも気づき、国内外に発信して資金を誘致すべきだ。

沖縄県が、今まで何度か挫折して来たと聞いたが、過去は過去として、時代が変わり人が変わる事による良い面も出て良いはずだ。

結局、今回も沖縄県が作成出来なければ、結果、県外企業がプランを出したら、今度も盗られたと不満を言うのか?その時、県外からは、「あの泡瀬干潟」を今もを埋め続ける発想しかない県だと思われてしまう。副知事も、返還基地跡地利用に「公園をたくさん造りたい」と言っている場合ではない。

数10年前から、地域活性の「まちおこし成功3つの原則」【よそもの】【わかもの】【ばかもの】をもう一度、沖縄県庁も真剣に考えて実践して欲しい。

この状態を知り、20年後の沖縄は、沖縄県庁の手では創れないだろうと会場で思ったのは、私ひとりではないはず。

※このシンポジウムの様子は、県内はNHK総合テレビ7月20日の17:30~、全国は8月4日14時~Eテレで放送されるので、興味のある人はご覧下さい。