晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 日本の鉱物と地名(その3) 8/28

2011-08-29 | 雨読

2011.8.28(日)晴

 一冊の本にかくも何回も書いているのかといえば、この本は三人の筆者によって書かれているからだ。しかも中身がよく理解できない、というより筆者が何を言わんとしているか解らないので二回読んでしまった。Img_3592

金工地名のオンパレード。


 小田治氏の「ニッポンの鉱物」には驚く、各地の地名を鉱山、鉱物、金工に関係するものとして説明されている。例えば東海道本線の駅名、江戸(東京)ー品川ー田町ーという風に総てを関連づけているのだ。なんで田町が鉱山なのかというと、田というのは油田、炭田と言うがごとしということである。そういえば九州の炭田など日田だの大牟田だの添田だのあるなあと思うが、日本中の田を鉱山にしているから大変だ。「三」についてもそうであり、「み」というのが鉱物を表す言葉ということは理解しているが、三、身、実などがすべて金工地名だとすると、田と三で日本中が鉱山になってしまう。三田(みた・東京)や三田(さんだ・兵庫)などはさぞかしの鉱山である。こんな風で日本中の金工地名が延々と羅列されるのだが、成るほどと納得できるものもあれば、眉に唾つけるものもある。「生駒」は「鋳粉間」、奈良県の「宇陀」については、「宇」は「たか」で「鉱物」、「陀」は「田」といわれても、ちょっと怪しい。小田氏が洒落のつもりで書かれたのなら大変面白い本だが、至極真剣に書かれたものと思う。
そういう意味では残念な内容だが、中には現地に入り詳しく踏査されたと思われる地名もある。京都の粟田口の鍜冶などの話は詳しくて面白い。私は「粟」「安房」「阿波」というのは金工的な意味があろうかと期待していたのだが、それは出てこなかった。これほどなんでも金工地名にする方がそうしないのはやはり金工とは関係が無さそうだ。多くの辞書で言っている「粟を栽培していたから、粟の産地だから」というのはどうも納得がいかないのだが、、、。
 そして今、氏の著書である「海人族と鉱物」を読んでいる。内容については改めて雨読で紹介するが、どうも私の期待するものは得られないような気がする。

【作業日誌 8/28】
草刈り(7-3)

今日のじょん:先日の体重測定について訂正、体重は18.6Kgであった。前回より400gプラスというのは間違いなく、かみさんによってダイエットが始まっている。体重はともかく、ウェストのくびれが無くなってきたんじゃないのというのがその理由、フードをやや減らすのと、涼しくなるのをまって運動を増やすこと。Img_3586


といいつつ昼寝にいそしんでおりやす。

コメント (2)
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