晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

膳所界隈 2/3

2011-02-04 | 日記・エッセイ・コラム

2011.2.3(木)快晴

 今年になって初めて京都、大津に行く。雪で真っ白の上林を出て、和知の辺りに行くともう雪はちらほら残っている程度、須知の附近ではまったく見られない。カルチャーショックといえば大げさだが、何か別世界に来たみたいだ。雪に閉ざされていると閉塞感を覚える。雪がないというだけでこれほどまでに開放感を感じるのは、ひょっとすると久々の好天のせいか。
 かみさんを病院にとどけて外に出る。好天と雖も肌をさす空気は冷たい。行きたいところはいくらでもあるんだが、診療の時間は短時間なのであまりどこにも行けない。
 一番行きたいのは瀬田の唐橋だ。ここは三上山の百足退治で有名な俵藤太の伝説の舞台である。実は職場から研修で当時の青年会館に一泊したことがある。ところが伝説のことなど興味もなかったし、知るよしもなかったので何も憶えていない。Img_1479
 
左のが三上山かな。


 次に行ってみたいのが、茶臼山古墳である。これは国の史跡とされている巨大な前方後円墳で、大友皇子一族或いは彦坐王(ひこいますおう)の墓かとも言われているそうだ。彦坐王とは青葉山、大江山で玖珂耳の御笠を討ったという日子坐王のことだろう。病院からは1Kmあまりなので徒歩でも充分可能な距離である。なお、古墳は公園となっているそうだ。
 結局時間がないのでいつもの古本屋さんに行く。実は昨年に行ったとき気に入った本が数冊あったのだが、少し値のはるものもあったので躊躇していたのだ。今回残っていたらと思いつつ訪ねたわけである。「いび郡の地名」という本で、揖斐郡教育会が出している本である。揖斐郡とは揖斐川に沿った岐阜県の山里である。発行者の意図からして教育書の感があるが、真摯に研究されているようで、是非手に入れたい本であった。もう病院に来る機会もないだろうと他の数冊と一緒に購入した。
 かみさんに聞くと定期的に診察を受けるそうで、慌てて購入することも無かったかなと思ったが、次回は茶臼山古墳でも訪ねるか。Img_2298

こんなに買っちゃった。


今日のじょん:久々の一日留守で心配したが、何事もなくお留守番が出来たようでめでたしめでたし。普通留守番なんて毎日のことなんだろうけど、じょんの場合はいつも家族と一緒にいるので心配してしまうのだ。
Img_2223

きっと なべ猫じょんで寝てんだろうなあ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大唐内のこと(35) 鬼伝説 2/2

2011-02-04 | 歴史・民俗

2011.2.2(水)晴

 (4)聖神社

 大唐内大蜘蛛退治伝説の根本は丹波志にある伝説だと考える。もう一度見ていただきたい。
 当社ノ謂往古奥ノ山ニ人ヲ取大蜘住ケル由 草ヶ部村ニ高野聖リ住シ当山ニ来リ祈リ退治ス 今其谷ノ名大蜘谷ト云 其聖リヲ祭ト云

これは聖神社の由来についての文章である。ポイントは大蜘、草ヶ部村、高野聖であろう。まず高野聖だが、藤元善右衛門氏とされ主祭神となっている。藤元家を招いて甘酒講が執り行われるなど、祭神として間違いないものだろう。しかし藤元善右衛門氏が実在したとして、それはかなり時代が下がるように思われる。や神様がろくぶ(君尾山の僧兵のワル)とすると、光明寺の開山599年以降となるが、僧兵となると中世以降となる。大唐内はもっと古い時代からの集落と思うので、善右衛門氏が祀られる以前の神様があるのではないかと想像している。神社にはよく本来の祭神が末社に祀られたりしているケースがあるが、そのようなことはないのだろうか。当神社を訪ねた際にはそういう考えは微塵もなかったので、末社などを観察する事もなかったし、土地の人に聞き取りをした際もそのことを聞くことはなかった。
つづく
(大唐内のこと(34)は2011.2.1)Img_1727

末社とか気にもしなかった、聖神社。



 今日のじょん:先日長靴足跡の記事で報告できなかったのだが、あの日ユキちゃんが遊びに来たので写真をお目にかけよう。会うたんびに明るく、元気になっているようで嬉しいのだが、品の良さが上林には似つかわしくないみたい。
Img_2289

じょんが小鳥を見つけて吠えているところ、毛が逆立っているぞ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする