2010.9.22(水)曇
鮎を五匹ばかし頂いた。この時期の鮎は落ち鮎といわれるものだが、本来は産卵のために河口に下って行くものを落ち鮎というそうだ。従って養殖物で、この時期だからって落ち鮎と表示して売ってるのはインチキとなる。
上林川の鮎シーズンも終わったが、今年は川面に紐を張り巡らせて、鳥の害を防いだため魚影も戻ってきたと聞く。それでも釣り客の姿は少なく、寂しいシーズンである。私は釣りをしないのであまり気にもならないのだが、往年の賑わいを知る人は一層寂しいことだろう。
北大路魯山人が和知川の鮎が旨いと絶賛されているが、和知川とは一体どこにあるのだろう。市場から美山に向かって入り、篠原のところを左に入る川は上和知川である。上和知川があって和知川が見つからない。由良川の和知付近を和知川というのだろうか。和知川でなくてもとったところのを地元で食えば旨いとある。当然のことであるが、以前に京北常照皇寺の下の橋のところで、釣りながら焼いて食べるということがあった。この鮎の味は忘れられない。
塩焼き以外にも鮎の調理は多々あり、あらいなども旨いそうだが魯山人も塩焼きが一番といっている。粗塩を着けすぎて塩辛くなり、たで酢がないのでレモンで食べたのだが、苔の香というか、川の香というか香りがきつくて、養殖ものにはない、地元の鮎という感じがした。そして子持ちが旨いことは言うまでもない。お酒がすすむこと請け合いである。
今日のじょん:先日お約束のきびなごを食う写真をお見せするが、やはり動画でないとそのおもしろさと可愛さが伝わらないみたいだ。