晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 続々「日本山岳伝承の謎」 9/16

2010-09-17 | 雨読

2010.9.16(木)曇

 まず「虚空蔵」だが、奥上林村誌、綾部市史には記載がない。上林風土記に山田村に堂があったことが記されている。虚空蔵菩薩については現在は公会堂に安置とされている。
 「逆川」というのが如何なるものか諸説があるが、それが金属に関わる地域に多くあることは確かなようである。奥上林村誌に太平記(室町時代)の文をまじえて以下の記述がある。
 「
正平六年(慶安元年)十月 仁木三郎山陰道の軍兵を従え上林谷を通り、逆谷を出て若狭に打入りけり。」逆谷というのは老富市茅野より、福井県大飯郡佐分利村に出たところにありて城趾がある。谷水が河の流れと逆(反対)に流れているので、さかさま谷という名がついたといわれている。Img_1230
 この位置や意味については別項で書いてみたいと思っているが、とにかく老富(おいとみ)の近くに逆谷があることは確かである。

この先左手にあると予想しているのだが。

 「熊野神社」大きな神社はなさそうだ。小さな祠などは結構あるようで、浅原(あずら)の雨乞山に熊野権現がある。睦志(むし)の若宮神社には境内社として熊野神社がある。熊野権現と関わりのある十二社神社は佃や水梨(十二社権現)等に存在する。Img_1367
 
佃の十二社神社


 「金山彦」は浅原の葛禮本神社(くずれもと)の祭神で、「浅原のこと」で詳しく紹介している。
 「大同元年」は金属伝承の大本命は「大同二年」で、神牟奈備神社(かんなび)が昨年1,300年祭を行ったので、これかなっと思ってよく調べたら、実はもう100年遡っていて、和銅二年であった。では大同二年開基(807年)は無いものかと調べたら、上林ではないが物部町の須波伎部神社(すはきべ)がそうであった。
 「鎌倉権五郎」は睦志の若宮神社の祭神である。Img_1212
 

若宮神社

 「吉野」については小字名など調べても見あたらない。ただ、市ノ瀬に吉野権現社があり、「
古キ掛物壱軸有 諸仏ヲ織付ルト云是ヲ神体トス 往古ニ吉野鋳掛ノ写シト云伝フ」(丹波志)とある。吉野鋳掛とは如何なるものだろう。

【作業日誌 9/16】
草刈り8回目(3日目)

今日のじょん:朝、洗濯物を干していたら庭に犬影が、、、、チコが放れている。リードを持って捕まえに行ったらサッサと逃げてしまった。リード見せたのがまずかったかなと思っていたら、10分もすると帰ってきた。今度はすんなりと捕まって家に連れて行くとお留守のようだ。夜は温泉から帰ってきたらセンサライトが点いている。今度は鎖のリード付きだ。どうやったらこれがはずれるのか、逃走の天才である。

コメント (2)
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