晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林お盆事情 8/14

2010-08-14 | 日記・エッセイ・コラム

2010.8.14(土)曇、雨

 私が小さい頃、田舎に住んでいるとお盆というのは一大行事であった。お墓や家の周りの掃除をして、都会に出ている家族が子供たちを連れて帰ってくる。13日から仏壇にお供え物や、ナスで作った馬の人形などをこしらえて供える。お坊さんが一軒一軒お詣りに来られる。家のものは毎晩お詣りして、般若心経などを読経する。お墓は毎日お詣りして仏花や線香をお供えし、夕にはお灯明を灯す。16日にはお供え物などを川に流して仏様を見送る。都会から帰省している人達がみんな帰って、元の静かな生活となる。子供心にとても淋しい感じがした。
 都会からこの地に来た私たちにはこのようなお盆はない。墓もなければ、仏壇もない。お客さまはあっても、特段お盆だからというものではない。でも地元の家々はそうではなく、私の子供の頃のお盆が続いているのだろう。13日あたりから府道の交通量は俄然増える、いつものように軽トラや業務用の車ではなくて、よく掃除の行き届いたおしゃれな乗用車が増える。子供たちのはしゃぐ様子が見とれ、帰省の車だというのがよく解る。迎える方は、一週間ほど前から草刈り、家の周りやお墓の掃除などをし、スーパーは買い物で賑わう。昔と変わらないお盆を迎える姿だ。仏壇の様子などがどうなっているのか解らないが、いつか尋ねてみようと思う。
 変わったのが盆踊りが無いことだ。私の故郷でも子供の頃は各地区で盆踊りがあった。練習するわけでもないのに、上手に太鼓を叩き、だれもが上手に踊っていた。そこでは福知山音頭を踊っていたのだが、元々綾部藩の領地であったその地で福知山音頭を踊るのは不思議に思っている。
 「丹波の話」では綾部でも上林でもその地の踊りがあったように書いている。しかし上林のどこそこで踊っているなんてのは聞いたことがない。
 その代わりと言ってはなんだが、各自治会で納涼祭をやっている。各自治会で工夫を凝らして、バーベQやビヤガーデンを催している。一区では屋台を開き、生バンド、カラオケ大会、ビンゴゲーム、花火大会などで盛り上がっている。カフェじょんのびは、日頃のお礼と宣伝を兼ねて出店している。生バンドは地元のおやじバンドに加えて昨年からジュニアバンド「無限」が参加しており、とっても楽しみだ。花火も自前で上げられる中では大規模なもので、結構楽しめる。Img_1200
 
無限がんばれ。


 来年も同様に開催する旨挨拶があったが、そろそろどこかで盆踊りの復活を言い出す自治会が出ないかなと思っている。そうしないと踊りも歌も忘れ去られてしまうぞ。

今日のじょん:じょんも欠かさず納涼祭には参加している。地元の人にじょん君じょん君と人気があるのは嬉しいが、慣れない人混みに相当疲れているようだ。Img_1199

コメント
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