室内で咲いた雪割草
雪は自然の羽根布団である。
アラスカ並の寒気団が居座っても、羽根布団の下は凍ることはない。
雪割草は厚い羽根布団に包まれて、その時をひたすら待つ。
雪割草はその名のように、気を感じ取り、雪解けを待つのももどかしく残雪の隙間を割って一斉に花を咲かせるのだろう、その情景を描きながら春を待ちわびている。
室内で咲いた雪割草
雪は自然の羽根布団である。
アラスカ並の寒気団が居座っても、羽根布団の下は凍ることはない。
雪割草は厚い羽根布団に包まれて、その時をひたすら待つ。
雪割草はその名のように、気を感じ取り、雪解けを待つのももどかしく残雪の隙間を割って一斉に花を咲かせるのだろう、その情景を描きながら春を待ちわびている。
カマキリの巣
強い南風が吹いて雪解けが進む。
ポポウの枝先に産み付けられたカマキリの巣が揺れている。
カマキリは冬の降雪量を予知して、巣作りの高さを決めるという。
本当かも知れないし、人間の思い込みかもしれない。
厳寒期にカマキリの巣を握ると暖かさを感じるのは、巣材の優れた断熱効果によるものだ。
仮に雪に埋もれたとしても、それが卵の死滅に至る程のダメージになるとは思えない。
人間をはるかに凌駕する、高度な仕組みを駆使して昆虫たちは、しぶとく生き延びてきた。
春一番が吹いてまた季節が動く。
まだ固い蕾
京都から修学旅行で来た中学生が写してくれた。
北馬場柳の井戸 両手で受けると、かすかな温もりを感じた。
昨日 昼休み 陽光に誘われて城の周辺を歩く、風はまだ冷たい、ポケットに手を突っ込んだ。
梅の蕾のほころびを期待したのだが梅林には全くその気配は見えなかった。
京都からやってきたという修学旅行の中学生に会って、城をバックにした集合写真のシャッターマンを引き受けた。
明るくて屈託のない子供たちである、お礼だと云って私を写してくれた。
城の周りには清冽な湧水が多く、井戸には様々な容器をもって水を汲みにくる市民が多い。
子供達が重い水桶を担いで遠い谷川まで行くという命に係る水汲みとは違うのだけれど。
今日は朝から細雪が降り続いている、道路に積雪は無いが、屋根には結構な量が積もっている。
白木蓮
長い期間、日を遮っていた林の上に、太陽が突然ぬけ出して、世界は天岩戸が開いたように明るくなった。
白木蓮の毛皮のコートが眩しく光る。 万歳!!
勤務で大変お世話になった先輩のご子息に、私の近況をお知らせするメールを送った。
丁重な返信をいただき「本日2/4は父の命日です、もし生きていれば80歳になっています、健康に留意され是非長生きして下さい」と添えられていて、なんとも不思議な思いに駆られた。
時は半世紀以上も遡って、蔵造りの中の作業場にタイムスリップする。
X線装置に数万ボルトの電圧を伝える高圧ケーブルは、周囲を数センチ厚のゴムで絶縁されていた。
余談であるが、高圧ケーブルが実用化される以前、高電圧はむき出しで配線され、近寄ると髪の毛が逆立ったと聞いたことがある。
安全で便利なケーブルであるが、屈曲部が絶縁不良となる故障も多かった、故障したケーブルは切り詰め、熱で溶かした絶縁物を流し込んで再生する。
コンパウンドと呼ばれる絶縁物はコンロに架けられた鍋で溶解させる、この時独特の臭いが発散した。 懐かしい思い出である。
ご子息は現在 放射線科医師として縦横に活躍しておられる。
沖縄空港で色とりどりの蘭の花が出迎えてくれて、南国に到着したことを実感した。
ここでは大輪の蘭は咲かせることはできないが、小形の蘭は良く咲いてくれる。
この蘭は花茎から清らかな蜜を滴らせるが、それを舐めに来る虫類はいない。
昨夜の節分は豆まきは省略し、手作りの恵方巻で来福を祈願した。
イワシの頭を焼き、柊の小枝に挿して玄関に飾ることもしなくなった。
神社仏閣の豆まきは年々盛大に行われる様だが、隣近所から豆まきの掛け声は全く聞かれなかった。
立春の今日 雪の予報に反して雨が降った。 来福の兆しかもしれない。
えほうまき
マンサク
昨日 突然1日だけの春が来て、雪解けが進んで、マンサクが咲いた。
季節を2カ月も飛び越えた陽気に体が変調をきたした。
本物の春到来にはまだ日が掛かるが、確実に季節が動き出してきた。
今日は節分、明日は立春と進み、まだ続く如月の寒さや、春を迎える儀式の様な大雪を二、三回耐えると信州に遅い春がやってくる。
やって来る春に、特別な期待を待つわけではないが、はるは好い。
大ジャンプ
羽があったら飛翔できるのに
海に向かって脱走
沖縄美ら海水族館で空を飛ぶイルカを見た。
海豚(イルカ)とは誠に不名誉な当字であると思った。
季節回遊する海豚を沖縄では海産物として普通に食べた。
時期になると、回遊してきた海豚を浅瀬に追い込み、捕獲する海豚漁で浜辺は賑わった。
「イルカ いらぬか」とイルカ屋の売り声が町や村に、のどかに響いた。
イルカの肉は美味しかった、とベテランガイドさんが話してくれた。
乗客一同が顔をしかめたら「蜂の子やザザムシ、蛇 鹿を食べる山国の人にそういう顔をしてほしくない」と逆襲された。
しかし 人馬ならぬ、人海豚一体の演技を見た後では、いくら美味であっても食欲はわかない。