白鳥の日向ぼっこ
寒い夜の会合を終わって家に帰り、着ているコートが違うことに気付いた。
犯人は、会場を一番に飛び出した私以外にいないことは明白である。
飲酒が伴う会合ではないから、よけい気持ちが滅入ってしまった。
参加者の連携で被害者はすぐ判ったけれど、今冬一二を争う寒い夜道を防寒具なしで帰られた事を思うと恐縮の極みである。
老舗和菓子屋のウインドウを覗いた、そこには季節限定という、色とりどりの春の作品が並んでいた。
季節限定銘菓「白鳥の日向ぼっこ」なんていうのがあれば、楽しいかもしれない。