常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

暖かかった大寒

2010年01月21日 | 季節の便り
しののめ

拍子抜けするほど暖かな大寒の朝、ほほをに当たる風がまろやかに感じる。
全国組織の同業者が集う賀詞交歓会が東京會館で開催された。
車窓から見る御茶ノ水付近の紅梅も、白梅も咲きそろい、気温も上がって、4月の陽気を満喫した。
湯島天神の梅園も見ごろを迎えて、さぞや清清しいことだろうと思った。
恒例の賀詞交歓会には700人ほどが集い新年を祝い、厳しい状況下における互いの健闘を誓い合った。
時代を反映し業界は若返りが進んで、年を経る度に昔なじみの顔が少なくなってしまった。







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もう一人奥さんが欲しい

2010年01月20日 | 季節の便り
凍りつくシャクナゲ


「もう一人奥さんが欲しい」先日の浅間サミットで友人がぽつりと言った。
彼に最も相応しくないその一言に一同ギョッとした。
しかし「と 家のカミサンが言っています」と続いた。
悠々自適 気ままにほっつき歩く亭主と違い、年を重ねても主婦は日常の用務の追われ続ける、その上にボケ始めた亭主は以前に増して手が掛かる。
同年代の一同は納得してうなずいた。
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浅間温泉

2010年01月19日 | 季節の便り
おもと

勤め先で関わりを持った友人3人が、近郷の浅間温泉に集まった。
一年振りである、まったく年齢を感じさせない仲間と温泉に浸り酒を酌み交わした。
老舗の宿の細やかな心遣いがうれしく、今年の夏もここに集まろうと決めた。
浅間温泉は松本市街地の北東の山懐に抱かれた閑静な温泉である。
しかし どんな理由からか近年、県外からの客足が遠のいているという、週の初めということも重なった温泉街は閑散としていた。
 かって 大型観光バスが駐車場を埋めて、湯客が街にあふれた時代とは大きく変わり、規模を拡大した温泉ホテルの経営の実情が切実に思われる。
 高台の傾斜地に建つ宿の西方に、白銀に輝く雄大な北アルプスが展望できる。
正面に位置する、乗鞍岳のなだらかに起伏する稜線が、毛皮を着た貴婦人ように雪をまとって美しい。
 常念は額縁のずっと左手に移動して悠然と睨みを利かせている。
冬の浅間温泉は絶対に売りである、近い将来、浅間温泉は往時の賑わいとは別の、静かな賑わいが戻るように思った。





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びわの葉陰に

2010年01月18日 | 季節の便り
びわの花


厳寒の日々に琵琶が花を開き始めた。
葉かげにほっとする空間ができる。
先週の日曜日より一段と熱量を増した太陽が感じられる。
TVで南房総の露地に咲くお花畑を見た。
3ヶ月過ぎればここでも咲くと思えば励みになる。
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身にしみた寒さ

2010年01月17日 | 常念100景
朝焼け


白銀の屏風


夕暮れ常念


朝 軒先の温度計は-10℃付近を指していた。
小川が流れながら凍って池の取り入れ口をふさぎ、溢れた水が氷河のように凍った。
復旧工事?のスコップにぬれた手袋が張り付いてしまった。
こんな寒さの体験は久しく無かったことだ。
日中も気温は停滞し、北アルプスはまばゆいばかりの白銀に輝いていた。
日が落ちる頃、会議開催案内を町内14人に配り歩いた、普通は車に頼るのだけれど、あえて重装備で歩いた。
澄み切った夕空に常念のシルエットが際立つ。
明日朝も冷え込むことだろう。
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寒の景色

2010年01月16日 | 季節の便り



森林が家庭用エネルギーの大半を供給していた時代、里山は10年位の周期で伐採と再生が繰り返されていた。
その頃は日当たりも良く子供の頃、真冬に南側の縁側で日向ぼっこができた。
日常生活から森林が不要視されている現在、密生した樹木が陽光を遮り、木々は競い合って上へ上へと伸び続けている。
太陽が林の上に輝き続けるには後1カ月を要するだろう。





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日照を取り戻せ

2010年01月15日 | 季節の便り
カクレミノ


カクレミノは身を縮めて寒さに耐えていた。
南側に樹木が茂る小高い山が居座っているので、太陽の高度が下がる冬は極端に日照時間が短くなる。
家全体が冷凍庫の中に閉じ込められているようだし、冷蔵庫は食品の凍結防止に使用している。
昼夜燃し続ける暖房器から排出されるCO2の量は半端ではないかもしれない。
困ったことに山の樹木は待ったなしに年々成長を続けている。
三角関数を使って樹木が1メートル伸びたとき、日陰の範囲がどのくらい広がるか計算を試みたけれど、学力不足でかなわなかった。
皮肉なことに、つい最近まで大切な資産であった森林が今は厄介者である。
先日、日照をさえぎる樹木をすべて伐採するという壮大な計画が俎上にのった。
実現すればCO2削減にも大きな効果があるだろう。
ただし これは酒席での放言である。

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風の通り道

2010年01月14日 | 季節の便り
ツンドラのイメージ


昨日信州大学医学部を訪問した。
高い建物の間の路地は冷たい風の通り道になっている。
ふいごから噴出すように寒風が吹きすさび建物の角が音を立てる、身をすくめて足早に駆け抜けなければ遭難するほどだ。
病院外来棟の改築が終わり、以前とは様子が一変していたが、風の通り道は昔と変わらない。
現役時代、この臨床棟から医学部基礎棟に抜ける路地は南極昭和基地をもじって「昭和通り」と呼んでいた。
松本の東方に位置する、標高2千米の美ヶ原高原も、冬季は終日強風が吹き荒れる。
草原の雪は風に飛ばされ、思いがけない場所に、うず高い吹き溜りが出来て、夏とは地形が様変わりしている。
目も開けられないほどの強風が、地面に張り付くほど残った枯草が引き千切っていた。
そのとき、これがツンドラかと思った。







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冬景色

2010年01月13日 | 季節の便り
南向き斜面に広がる葡萄畑
茶の花が咲くのもこの付近である


かってこの場所は一面桑畑であった、良質な桑は丈夫な蚕を育て、その蚕は高品質の繭を作った。
そして ひととき その繭が日本を支えた。県歌信濃の国は「国の命をつなぐなり」と繭から紡ぎ出された細い絹糸を讃えている。
時代は変わって桑は葡萄に植え替えられた。
葡萄園では、剪定作業が盛んに行われ、切り取られた枝を焼く白い煙が幾筋も上がっていた。
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春の兆し

2010年01月12日 | 季節の便り
馬酔木

馬酔木の花房が、実った穀物のように首を垂れて、身じろぎもしない。
厚い雪雲に押さえつけられて息苦しくなるようだ。
松本は午後から本格的降雪の予報が出ていた。
この地は三度の大雪が降らなければ春は来ないと言われている。







































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