常念が見える部屋から

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季節の移ろいに写真を添えて発信します。

近くの森にムササビは生息しているか

2010年01月26日 | 季節の便り
頭を雲の上に出し


夜行性のムササビは人の目に触れる機会はきわめて少ないけれど、近くの林に生息している確率は高いと私は見ている。
「その存在を確認する方法がないわけではない」と大原先生が言った。
ムササビは食料にした木の実の、特徴ある食べ滓を下に落とす。
第一はその残滓を探すことである、しかし 同じ里山にすむ日本リスも同じ残滓を残す。
「専門家でも残滓から落とし主を特定することは難しい」と大原先生は続けた。
方法はある、幸いなことにムササビと日本リスは活動の時間帯が明確に違う。
リスタイムが終わった時点で、森林に落ちている残滓を拾いつくしてしまえば、次の朝リスタイムが始まる前に森林を探索し、見つかった残滓の落主はムササビと特定できる。
ここで 自然は上手く作用する、雪は里山のすべてを覆い隠し、無垢な雪原が広がる。
きつつきがこぼした小さな木屑も、無垢な雪原では見落とすことはないだろう。
問題は深い雪にまみれて、ひたすら捜索する体力と気力の持続である。
幸か不幸か、今年はまだ探索に適した降雪はない。




コメント
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