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巨大幼虫は天蚕と判明

2010年07月21日 | 季節の便り
天蚕




樫の木で成長を続けた幼虫は暫く姿をくらましていた。

大粒の糞の落下も止まり住処を変えたのかもしれないと思っていた。

今朝 樫の緑の葉蔭に見慣れないものを見つけた、果物の幼果を思わせる美しい緑色の玉である。

脚立に立って仔細に観察するとそれは繭であった。初対面ながら天蚕の繭と直感した。

インターネットによると「天蚕(ヤママユガ)は わが国在来の代表的な野蚕で、クタギ、コナラ、カシワ、シラカシなどの葉を食物として全国の山野に生息しているが、一部の地方では飼育もなされており、なかでも長野県穂高町の有明地方は天明(1781~1789)の昔から天蚕の飼育が連めんと続けられている地域として著名である。
 繭1粒から長さで600~700m程度、1、000粒から重さで250~300g程度の糸が得られる。この糸は天蚕糸とよぱれ.光沢が優美で、太く、伸度が大きく、織物にして丈夫で、しわにならず、暖かく、手触りも良いなどの優れた特徴があり、繊維のダイヤモンドにもたとえられて珍重されている」とある。

テンサン飼育は安曇野市穂高の観光スポットとして、訪れる人が多いと聞いたことがある。

しかし私が住んでいるこの付近の里山で、幼虫や美しい繭に出会ったことはない。

冬枯れの木立の枝にぶら下がる小さな薄緑色の袋状の繭を見たことはある。

しかし、それは大きさも形状も全く異なるから、天蚕の別種であろうと思う。

本物の天蚕はどこから来てどこへ行くのだろう。

コメント
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