或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

Billboard LIVE Tokyo

2012-09-03 05:55:10 | 200 ジャズ
先週の月曜日の夜は、ライブを聴くためにビルボード東京へ。たまたま千葉へ出張が決まったので、前夜を東京で楽しまない手はないなと。ネットで主要なライブハウスのスケジュールをチェックしたら、そこに往年の歌姫であるパティ・オースティン(Patti Austin)が出演することを知って。なんだか、大昔につき合っていた女の子の名前を見つけて、おいおいって感じ。

ここ半年ぐらいかな、1980年代の音楽を再びよく聴くようになったのは。いわゆるフュージョン系。中でもクインシー・ジョーンズのファミリーもの。今振り返れば、知的でチャラめでゴージャスな音造りが、バブルに向けて浮かれ始めていた日本の雰囲気にマッチしていたなと。特にバラード。その多くにパティが登場してきていたので、自分の中での知名度は高かった。

ビルボード東京は初めて。調べると場所がミッドタウンの4F。東京に着いた時間が遅かったので、ホテルから六本木までタクシーで移動。なんとか9時半の2ndステージの開演に間に合った。予約しておいたのがカジュアルシート。自分のような独り客にはピッタリのシステム。1ドリンク付で6500円だし、追加のドリンクの値段もリーズナブル。客の入りは8割ぐらいだったかな。

ステージが始まると、のっけからその素晴らしい歌声に圧倒されて。とにかく上手い。だてにグラミー賞を捕っていないなと。MCでパティから「あなたたち、月曜日からよく遊んでられるわね」とツッコミが。かつてのショートではなくロングヘアの彼女はもう62歳。米国のライブハウス事情を考えると、日本でこれだけ客が集まることに驚いただろうし嬉しかったのだろうな。

多彩な選曲でラストまで楽しませてくれたけど、琴線に触れたのがジェームス・イングラムとパティのデュオでヒットした“How do you keep the music playing?”[YouTube]。せつなくて涙が出そうになったなあ。帰宅後に、改めてこの曲が入っている「From Q with love」(1999年)を聴き直した。クインシーが手掛けた80年代のラブバラード集。まさに古き良き時代。



From Q With LoveFrom Q With Love