或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

焼きカレー

2008-10-15 06:00:13 | 600 グルメ
門司旅行シリーズの第2弾はグルメ。出発前に観光サイトをチェックしていて見つけたのが、門司が発祥の地らしい”焼きカレー”。なんかね、”発祥”という言葉に弱いんだな。でもよくよく調べると全国に多数あったりする。この手の最たるものが、宮本武蔵との決闘で有名な佐々木小次郎。実在の人物らしいけど、彼の出生地は山口県、福岡県、福井県等いろいろ。

2人の決闘の場所として名高い巌流島が、門司の目と鼻の先。対岸の下関との間の関門海峡に位置している。この島は高知の”はりまや橋”や札幌の”時計台”と並んで”日本三大がっかり名所”のひとつになっているとか。展望台から遠くに小さく見えたけど、確かに石碑以外に何もなさそうな殺風景な島らしかった。なんだか話がだいぶ逸れたので元に戻すけど。

”焼きカレー”の始まりは昭和30年代で、発祥の地は門司で間違いなさそう。明治から昭和にかけて国際貿易港として栄えただけに洋食文化がいち早く発達したようで、余ったカレーをドリア風にオーブンで焼いたら、実に香ばしく美味しく仕上がり、店のメニューとして出したら好評だったという逸話が残っている。今では門司の名物になり、数十軒でメニューになっている。

入った店はJR門司港駅のすぐ前にある焼きカレー専門店の伽哩(カリイ)本舗。メニューをみると沢山バリエーションがあったけど、こだわる自分が注文したのは”昔ながらの焼きカレー”。当時の味を再現したということで、カレーにチーズ、牛肉、生卵を乗せただけのシンプル系。時間が経つとビビンバ風のおこげができて、これが香ばしくて美味しかった。

なす入りやチキン入りを注文したカミさんや娘の評判も上々でコーディネーターとしては一安心。やはり観光地では定番メニューに限るなあ、そこでしか食べられないから、なんて有頂天になっていたら、家に帰って調べると、チェーン店が福岡にあるわ、横浜にあるカレーミュージアムにもあるわ。これじゃ有難みがないじゃんとガックリ。まあ美味しかったので良しとするか。