或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

てん花

2008-10-22 06:20:08 | 600 グルメ
門司旅行シリーズの第4弾は再びグルメ。今回の旅行を決めた最大の理由がフグ。というのもふぐ漁の解禁が毎年10月1日で、今年TVのニュースで放映されたのが記憶に残っていた。本場の下関には数回行っているので、今度はその隣りの門司もいいかなと。フグは高価なだけに、本場だと美味しくしかも安く食べられるのでは、なんて安易な想像が働いたのは確か。

事前にネットで調べると、真っ先に出てきたのが割烹「てん花」。懐石とフグ料理の店。門司港から歩いて数分なので場所的にはOK。問題は席が空いているかどうか。当日の朝なので予約はあきらめていたけど、夕方5時頃になると、さすがに心配になってきて。店の開始直後なら空いているいるかもと電話すると、5時半からでその時間なら予約できるとのこと。読みどおり。

地図を見ながら歩いて行くと、街灯がほとんど消えている鄙びた商店街の大通りから少し入ったところにありました。間口が狭くて分かりにくかった。でも店構えはよくある繁盛店の雰囲気。中に入って和服姿の若くてカワイイ仲居さんに案内されたのは、10畳ぐらいの個室。小奇麗でなかなかの雰囲気。しばらくして出てきたのが八寸。銀杏をはじめとして秋の味覚がたっぷり。

その後がお待ちかねのふぐ刺し。定番の菊盛りが美しい。ほどほどの肉厚で香りも食感も期待通り。身の食感と温度から生きていたのをさばいたばかりとすぐに分かる。ひょっとして?と思ったのが、よくあるカワハギの肝が付いていなかったこと。カワハギの刺身をカワハギの肝醤油でなら分かるけど、どうしてフグ刺しにカワハギの肝なのかと常々疑問に思っていた。

その疑問は次に出てきた、から揚げと鍋で確信に。これもよくあるプリプリの身の部分ではなく骨周りのアラが中心。なるほどね、人数分だけさばいてそれをコースに使おうとすると、フグの各部分の配分はこうなるのだろうなと。カミさんと娘が身だけの部分が好きみたいだけど、自分はアラ派。やはりフグの醍醐味は骨と身の間。骨だけしゃぶっても美味しいぐらいだから。

食べ終わったのが8時前。家に着いたのが11時過ぎ。娘の運転で後部座席に座っている間、ずっと堪能したフグの余韻に浸っていたかなあ。それくらいこれまで食べた中で飛び切り美味しかった。