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或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

ヘアピン・サーカス

2005-03-30 22:23:42 | 350 映画
先日maytumさんのブログで、ギル・エバンスの「Priestess」というアルバムが話題に。その中に私のアイドル?である菊地雅章作曲の”Lunar Eclipse”という曲を見つけて懐かしくなり、写真のLPを引っ張り出しました。

このアルバムは映画「ヘアピン・サーカス」(1972年)のサウンドトラックで、監督が西村潔。音楽を菊地が担当。内容は、何ものかに反撥して夜のハイウェイを突っ走る若者たちの行動を描いたもので、五木寛之の『四月の海賊たち』(1971年)の中に納められた同名の短篇小説が原作です。

写真に写っているのが助演で実質的な主演の江夏夕子。封切時に観にいったのですが、笠井紀美子がチョイ役で出演していたのを憶えてます。もっとセリフをしゃべって欲しかったけど。(笑)

それでこの作品は思った通りビデオ化もDVD化もされてなかったのですが、面白い記事がひとつ。1999年1月31日の大井武蔵野館最後の日に、最後の映画として上映されたそうです。私は映画には詳しくないのですが、”邦画名画座最後の砦”として有名だったそうですね。レイトショーのため夜11時の上映終了にもかかわらず場内は超満員で、TV番組「トゥナイト2」で当夜の特集が組まれたそうです。正直言って超マイナー映画だと思うんですが、こんな晴れ舞台があったなんて幸せものですね。

さて音楽の方ですが、サントラのためか若干自由奔放さには欠けますが、逆に音楽としてのまとまりがあり、聞きやすいジャズになっています。CD化されていないのが残念。

五木寛之といえば、直木賞受賞作の「蒼ざめた馬を見よ」(1966年)、「青年は荒野をめざす」(1967年)、「風に吹かれて」(1968年)といった彼の初期の作品を、学生の頃むさぼるように読んだのを思い出しました。

四月の海賊たち四月の海賊たち

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わお! (ken)
2005-03-31 07:46:28
大井武蔵野館、マイナーな映画や古い映画を見に、よく行きましたよ~!懐かしいです。最後の日も行きたかったんですが行けなくて、悔しい思いをしたのを思い出しました。
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やはりそうでしたか。 (ハンコック)
2005-03-31 22:40:36
大井武蔵野館って、有名な映画館だったんですね。詳しい人はそういう所に集まるんですね。

でも確かにこの頃の女性の髪型とかを写真で改めてみると、なんか時代を感じますね。

いつかDVD化されることを期待してます。(笑)
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知らなかった (maytum)
2005-04-02 03:27:43
トラックバックありがとうございます。

この映画のことは、全然知りませんでした。もう30年以上昔の映画なんですね。

ところで、プーさんは、最近どうしているのでしょうか?活躍を聞きませんが。
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それは良かったです。 (ハンコック)
2005-04-02 09:41:46
僕はちょうどこの頃が一番多感な年頃でしたから、けっこう影響とかされましたよ。

プーさんは地道に活動されてるみたいですよ。この間も日本人トリオのアルバムを出したりして。

プーサンについても何回か記事にしますので、またTBさせてもらいますね。
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