或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

リベットブレス

2011-03-09 05:43:48 | 520 アンティーク
愛用していた腕時計のブレスの修理がようやく完了。このいきさつについては既に記事にしていて、今日はその続き。このブレスというのが、ロレックスのオイスター・ローヤル(Oyster Royal)[Ref.6444]についていた純正品。10年前に中古で購入したもので、おそらく1950年代製。既に半世紀以上が経過している。しかしブレスの修理がこれほどやっかいだとは思わなかった。

まずはロレックスの広島支店へ問い合わせ。型名を言うと、あっさり断られた。古いブレスはサービスパーツがなく対象外とのこと。それからは広島市内のあらゆる時計修理屋に電話し、可能性がありそうな数店を実際に訪ねてみもした。ところが全く相手にされない。とどのつまりが「部品がないのでロレックスに相談されたらどうですか?」とのそっけない返事ばかり。

しかしねえ、コマとコマをつなぐ直径1mm程度のシャフトを交換するだけなのに、それができないなんて。頭にくるやら情けないやら。それで純正はあきらめて、これが最後と訪ねたのが地元の小さな店。以前からちょこちょこ出入りしていて。相談すると検討してくれるとこのこと。それから数週間。やってみましょうとの返事。これは嬉しかった。

それから待つこ2ヶ月。ブレスが見違えるようになって戻ってきて。さっきネットで調べて分かったのだけど、このブレスの正式名称は”飛び出し王冠バックル リベットブレス 17mm”。中古が約7万円で販売されていた。今回の修理費用は約2万円。市場に出回っていないし、あったとしても高価。その意味では正しい選択だったなと。追加で凹みキズも治してもらったし。

だけど家に帰ってじっくり眺めてみて気になり始めたのが風防のすりキズ。こんなについていたっけと。最近のものはクリスタルグラスだけど当時のものはプラスチック製で傷がつき易い。そんな時に救世主が。ネットで紹介されていたセラミックコンパウンド。早速買って専用クロスで磨くと、傷が嘘のようになくなるではないか。これでブレスに続いて風防もリニューアル。

しかしねえ、たかが時計、されど時計。あんなこんなで、ますます愛着が湧いてきた今日この頃って感じだなあ。