或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

BODY & SOUL

2010-10-03 05:57:39 | 200 ジャズ
先週の後半、東京出張の合間に久しぶりにジャズクラブへ。お店は南青山にある「BODY & SOUL」。いつもこの店なので、今回は何処か他の店をとかなり探したのだけど、食指が動くプログラムがなかった。ブルーノート東京のラムゼイ・ルイスも気になったけど、フュージョンではなくてピアノトリオ。なんか古き良き初期のファンキージャズ狙いが見え見えだったのでパス。

ホテルから電話で確認したら2ndステージの開始時間は21時50分とのこと。すぐにタクシーで骨董通りに行ったまでは良かったのだけど、工事中等で周囲の雰囲気が昔と変わっていて店の場所が分からない。結局「ハンティング・ワールド」まで戻って店に再度電話。教えてくれたのはいつもの道順。そこに行ったはずと半信半疑で歩くと、なんのことはなく辿り着けた。

いつもの階段を降りて店内に入ると演奏が既に始まっていて。驚いたのは客の少なさ。カウンターを勧められたけど、一番奥のソファー席が空いていたので、すかさずそこへ。いつもながらこの店の音響は素晴らしい。でもそれ以上に素晴らしかったのが演奏。出演していたのはトランペットの五十嵐一生のバンド。ピアノが西直樹、ベースが俵山昌之で、ドラムスが小松伸之。

それにしても上手い、4人が4人共。現在聴くことができる最高の日本のジャズ。それからの1時間は自分にとって忘れていた至福の時間だった。少し前に新潟ジャズフェスティバルでアマチュアの演奏をたくさん聴いていて、それが記憶に残っていただけよけいに感激したのかも。心地よい音が交錯する中で、かつて自分もこの道を目指していたなあと感慨深かった。

そうそう、途中で思いもよらぬサプライズが。なんとTOKUが飛び入りで出演。もさっとしたお兄さんが歌い始めたと思ったら聴いたような声。曲がなんと”BODY & SOUL”。歌い終わると五十嵐の紹介でやっぱりTOKUなんだと嬉しくなって。次の曲ではフリューゲルホルンも披露。2003年の夏に息子と一緒にこの店に来た時に彼が出演していて、若い女性ファン立ち見状態で入店できなかったことを思い出して。ジャズクラブではあり得ない光景だったけど。あれから7年。時は流れるなあと。