住職の秘することばや白き梅
仏に誓う悩みの人々を救わんと
毎月ある集まりがある。毎年、年改めると、座長をお勤めの西念寺の住職から「御文書」をメンバーにいただく。私は一月は都合がつかず欠席したので、先日、上の書をいただいた。毎年住職からいただく書が楽しみとなっている。昨年のブログを紐解くと真なるものは はなはな少なく 偽なるものは はなはだ多いだった。2007年の漢字は偽造事件が多く。確か「偽り」だった。(僧正 釈県宗)住職は仏に生きる方、温厚篤実な方だと常々思う。季語を「白梅」としましたが、「白梅」は清楚で落着きがありますが「紅梅」は華やかで艶っぽい趣があります。
この冬のように雪の少ない温かい年は記憶にないと街の長老達は口をそろえて言う。昨日ブログにした雪像軍の雪は大変な費用をかけて奥山からダンプで運んだものだ。このところ、4月上旬の陽気である。冬の間、足の踏み入れていない田畑も土が見え始め「斑雪」模様となり始めている。不況風が吹き荒れているというに、さらにスキー場はじめ多方面に経済的影響が出ることだろう。
束の間の昂りほしい雪の像
歩いていますと「寺と仏壇の街」通りの若者が、この一四と一五日に行う「雪まつり」に参加する雪像つくりに精を出していた。この街は連続「最優秀賞」が続いている。この栄冠を維持しなけらばとモチベーションが高い。だが経験したことのない暖かな冬の陽気、製作するはじから融けるのではと心配、完成の喜びは束の間だろうと思う。また、この街は、一年を通じいろいろなイベントを計画し実行する、元気と団結の街だ。衰退のムードのなかで本当に頑張っていることがありがたい。メイン会場はじめ街の至る所に雪像が立ち始めている。句の下五の「得てしがな」としましたが、これは願望の終助詞で「得るといいなあ」という意味になります。
雪解の滴と滴大河なす
今、日本は100年一度の未曾有の危機という。こんな時こそ、我々小さな一粒の雫が結集して何か出来ないだろうか、また、何をなすべきか、暗中模索である。こんな時代明治維新を成し遂げた庶民はどんな行動をしたのだろう。若き平成の「坂本竜馬」が出ないのだろうか。一雫の光は、左記に自民党内でたった1人反乱を起こした元行政改革担当相の若き渡辺喜美氏の勇気ある行動を称賛する。彼に同調しながらも、御身大切で、行動を共に起こせない、だらしのない若き「世襲議員」が多すぎる。
永き日のメタボおばさん立ち話
冬の間は、寒さでどうしても委縮してしまいますが、春の到来とともに身も心も解き放たれ、どこか、穏やかでのんびりとした気分となります。また春は「日永」というお土産まで持ってきてくれます。昼の時間が長くなって、なかなか夕方にならない。時間が生まれたようで、ゆっくりとことを運ぶことができるので春はうれしい。
今日は時々陽が差しますが風が冷たい冴え返るような日でした。中野市に急用ができたので出かける。信号待ちしていますと、車窓から見える小さな川辺に「蕗の薹」らしきが見えましたので、近づくと、やはり蕗の薹が芽を出していた。ひとつふたつ採って鼻に持っていくと、蕗の薹のにがにがしい春の香りが広がった。今夜のおつまみは「蕗味噌」しようと、一目散で採ってきた。
踏みそうな蕗の薹から摘みにけり
ほとばしる水のほとりに蕗の薹
狂乱の世でも毅然と蕗の薹
過疎の郷だれももどらぬ蕗の薹
道すがら初をいただく蕗の薹
<明かりを灯して「かまくら夕食」はいかがですか。雪国ならではの暖かみのある時間を家族・友達・恋人と特別な時間をお過ごし下さい。宿泊は、民宿にてこたつを囲んでゆったりとお休み下さい。お土産は、信州ならではの野沢菜漬けで決まりです>とうたうこのイベントは「信濃平」の風物詩となっている、毎年行われる幻想的な「かまくら祭り」なかなかの評判のようだ。今年で9回目の「かまくら祭り」は2月の14日と15日に行われる。
掛け軸に梅の息吹といふが安
二月に入ったばかりというに春真っ只中三月の暖かさだ。春といえばやはり「梅」ですね。床の間に飾ってある、あまり出来のよくない掛け軸の「梅」を撮って句にしようと試みたが相変わらずの句となった。
日溜りの梅の輝きまぶしけり
紅梅やいちにち空は晴れ渡り
病室に梅の小鉢の凛として
雪に咲く梅の力を思ひけり
一庭の主役となりし梅の花
白梅や簡素に生きることがいい
受検期の梅がよそよそしく匂ふ
節分やニューヨーカーも恵方巻
今日は「節分」、明日は立春・・・境目の日です。季節を分けることから節分というようです。本来は 二十四節気の気候が変る 立春・立夏・立秋・立冬の前日の総称でしたが現在は、立春の前日だけを「節分」と呼ぶようになっています。近くでは長野の善光寺で邪気を追い払い春を迎えるための豆撒きがテレビで報道されていた。我が家では椋一君と婆とで「福は内鬼は外」と大きな声で落花生を撒いていた。また、今は世界で「日本食」ブーム、そのうちニューヨーカーも恵方巻を齧り付くことだろう。
あべこべに慰められて寒見舞
風の便りに、このところ御無沙汰していましたが、現役時代に仕事上で知り合っていろいろな面で御指導をいただいた先輩がなにかの「癌」で入院していると聞き、須坂の県立病院までお見舞いに行く。癌と聞けば先輩はかなり臥しているのではと想像しながら気の重いお見舞いでしたが、会ってみると意外と元気で驚いた。ドッグの検査で胃に癌が発見されステージ2だという。癌を内視鏡でとることが出来ようですが、少し大きいので手術となった。たまたまドッグで発見され運が良かった。先輩いわく<それよりお前は大丈夫か>と逆に慰めらてしまった。
今日から二月、歳時記では春の季語である。暖冬の過ごし良い新年でしたが、今日の北信州は朝からうって変わって寒い雪降りとなった。”春遠からず”暦では立春は二月四日だ。あれもこらもと計画を立てはしますが、思うように行かないのは毎年のことである。そんなあっという間の一月だった。