秋の池流るる刻はいずこにか
ひとつ池を独占してるかに、ひとりきりの釣り人がのんびりと糸を垂らしていた。池の周りを歩き終わった私は、釣人の傍へ行き、もうどのくらいの時間こうして釣をしてるのですかと聞くと、その方は「そうさな朝からだからもう五時間位になるかな」仰った。何匹釣りましたね、と聞くと「そうさな三匹かな」と答えた。小さい頃からまるっきり釣りを経験したことのない私は、釣のことは分かりませんが、釣った魚がいないので「キャッチアンドリリース」かな、多分「ブラックバス」か「へらぶな」だなと思った。この方は何も考えずに、だだ浮きを一点に集中すのが良いのだなーと思う。私から見れば無駄なことをと思うのですが、釣人にすれば貴重な大切な時間なのだろう。
5時間もじっと!?と思ってしまいます。
どちらかと言えば、「無駄な事をと」思ってしまいそうです。
せっかちだからでしょうか。
植物園で、野鳥をカメラに納めようとする人たちがじっとカメラで狙っています。
何時間も~。
それを見ている(じっとではありませんが)私にも、
同じ時間が過ぎていたりするわけですね。