さて、送り火といえば、京都の五山送り火が有名でしょう。僕も長い間、それしか知りませんでした。しかし、実は日本の各地(静岡や秋田、箱根など)でお盆に送り火が行われているそうです。
僕が奈良に住んでいた頃に、奈良の大文字送り火を見ました。なぜ「大」の字なのか不思議でしたが、それ自体が宇宙を意味する、つまり万物の誕生から滅亡までを意味する言葉らしいです。(この辺りは人から聞いただけなので怪しいかも)
この送り火が行われる場所は高円山で、送り火に向けての行事が行われるのが飛火野という場所で様々な行事行われています。僕はこの飛火野というネーミングが気に入っているんですが・・・。
奈良の送り火は幻想的でした。そんな気持ちにさせてくれたのは、「春日大社の万燈籠」や「なら燈火会」が同時期に催されているからかもしれません。特に「なら燈火会」は僕が奈良に居た頃に始められました。(たしか1999年だったと思う)奈良公園や東大寺、興福寺、浮見堂などが、ろうそくの灯りによって映し出されます。とても綺麗です。
奈良へ観光を考えている方は、若草山の山焼きやお水取りなどと並んで、この送り火・燈火会の時期も素晴らしい時間が過ごせると思いますので、ぜひ行ってみてください。