浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

その道の先に

2005年08月24日 | こども

僕には6歳の息子が居ます。僕が彼くらい頃の行動範囲といえば、せいぜい半径100メートルでした。近所の友達の家に遊びに行ったり、近くの空き地で野球の仲間に入れてもらったり、子どもの遊びは全て近所で事足りていたのです。その範囲を超えて出掛ける時には必ず親や兄が一緒だったので、ただついて行くだけでした。

僕が遊びの範囲の境界線にしていたのは、大きな県道でした。幼い僕は、その先に何があるのかすごく怖く、でも興味を抱いていたのを覚えています。その道の先には何があるんだろう。

大人になった今、行動範囲も広がり、様々な経験をし、学び、その道の先を容易に想像してしまいます。その先に夢を抱くことの無い自分がいるのです。

僕の息子は、今その道の先に夢を抱いています。それはお友達の家があったり、外国があったり、テレビの中の世界があったりします。僕がいつしか忘れてしまったモノです。

僕も息子と歩くことで、その道の先を歩く感動を思い出したいです。