というわけで、志賀直哉とちがって、ほんとに網走まで行ってきました。
しかも日帰り。
札幌から特急列車で片道5時間以上かかります。
自宅から札幌駅までの間もいれると、1日のうち12時間は乗り物に乗っていた計算になります。
たったひとつの展覧会を見るためだけに、物好きな話だけど、たまたま19日が休みになり、思い切って行くことにしたのです。
(もちろん、札幌から遠い場所での展覧会で、見た . . . 本文を読む
空知管内長沼町の石の彫刻家、伊藤三千代さんの個展。
筆者は、2004年の個展のときには札幌におらず、06年のSTVエントランスアートはなぜか見ていないので、じっくり作品に向かい合うのはじつに5年ぶりということになります。
出品したのは20点。
中庭にも置いてあります。
曲線や、波のかたちを生かした石を見て感じたことは、なによりも
「やさしさ」
ということでした。
「女性らしい . . . 本文を読む
5時起き。
せっかく目が覚めたので、朝一番のバスで札幌駅へ出発。
東の空が少しだけ明るい。
金星が群青色の中でぎらぎら光ってる。
これから特急オホーツクに乗って、輪島進一展を見に行きます。
長い旅だ…。
. . . 本文を読む
それにしても、よくみんなこんなスケートリンクみたいな道路を平気で歩いてるなあ。
17日。
またも会期末になってあわてて行ったのが茶廊法邑。
伊藤三千代展を見て、なんだか心があったまった。詳細はあす、別項でアップします。
つづいて、東豊線で大谷地まで行き、ジェイアールバスに乗り、東栄通中央で降車し、ambient。
ふたたびバスで新さっぽろへ。循環線でやたらと時間がかかった。
東西線 . . . 本文を読む
若手のmaniさんは、女性です。けっして「上手」ではないと思うのですが、なんとも個性的な絵を描きます。
ことし春の個展は、旧micro.という小さな会場でしたが、今回は初めて、中心街のギャラリーでの個展です。3日間だけというのがちょっとさびしいですが、初日はmicro.改めcacoiの「出張」というかたちでパーティーが開かれ、なかなか盛り上がったとのことです。
冒頭の画像は「ゆっくり長く考 . . . 本文を読む
「山鼻」という正式な町名があるわけではなく、中央区の大通より南、旧円山村より東、すすきのや中島公園より西の一帯を、漠然と示す地名である。
「藻岩山の鼻」
という意味でついたらしい。
札幌の中心部は「●条▲丁目」というデカルト平面式の住所表示になっている。
誤解している人が少なくないが、「北1条西3丁目」というのは「北1条西」というカテゴリーのなかの「3丁目」では断じてない。
「北1 . . . 本文を読む
春陽会は全国規模の、歴史の古い有力公募展で、絵画部と版画部があります。
版画部にも道内に多くの会員、出品者がいますが、毎年道内の関係者が作品を持ち寄って、札幌時計台ギャラリーで展覧会をひらいているのは絵画部です。
以前は1月に「道作家展」をひらいていましたが、2006年から11月に繰り上げられました(そのため、同年は1月と11月の2度開催しています)。
筆者は今回あまりゆっくりと見ること . . . 本文を読む
道内の三大公募展の一角「新道展」は2003年から毎年この時期に大同ギャラリーで「受賞者展」をひらいています(道展にはこのような展覧会はありません)。
全道展とことなり、一般の受賞者のほか、会友・会員へ推挙された人も出品しています。
もうひとつ、全道展の受賞者展との違いは、ほとんどが新作であること。新道展の展覧会が終わってから3カ月たっていないことを考えると、これはみなさんがんばったなあと、 . . . 本文を読む
浅井憲一さん(札幌)、藤沢レオさん(苫小牧)、松田郁美さん(札幌)の3人による「鉄」の立体造形展。
札幌の南隣にあるベッドタウン、北広島市の主催。同市は、市内在住のユニークな陶芸家、松原成樹さんのプロデュースで毎年、企画展をひらいているのです。昨年は「石」がテーマでした。
昨年に続き、北広島在住の出品者はひとりもいません。市内在住でなくてはダメ-などとケチくさいことを言わない北広島市に拍手を . . . 本文を読む
札幌の現代美術家、金子辰哉さんが主宰して毎年ひらかれているグループ展。ずっと12月にアートスペース201で開催されてきましたが、ことしから会場がうつりました。
今回は、金子さんをはじめ、太田ひろ、林玲二、樋爪俊二、ニムエヒロミ、中村聡子、森山直行、楢原武正、宮崎亨、阿部佳子の各氏が出品しています。
冒頭の画像は金子さんの木彫「記憶の視覚」。
ざっくりと荒々しい作品の多い金子さんにはめずら . . . 本文を読む
ことし4月に出版された原武史著「鉄道ひとつばなし 2」(講談社現代新書)を読んで、いちばん衝撃を受けたのは、あとがきだった。
いまやこの線(東急田園都市線)は、五分や十分の遅れは、「遅れ」と見なされない。二十~三十分遅れることも、珍しくなくなっているからである。
車掌いわく、どこどこで車両故障が発生した、どこどこで人身事故が発生した、どこどこで具合が悪くなった客の手当てをした、どこどこで混 . . . 本文を読む
エスエア(S-AIR)は、1999年から8年間で25カ国59人のアーティストを招待し、アーティストは、2-3カ月間の札幌での滞在制作を行ってきたのだそうです。
過去、滞在した作家のなかからは、アビチャッポンさんのようにカンヌ映画祭で賞を受けた映像作家も輩出しています。地道に、国際交流に貢献してきました。
今回の「2007 EXCHANGE PROGRAM」は、台湾―札幌の芸術家交流で訪 . . . 本文を読む
先日、江別市セラミックアートセンターでひらかれた「豊平硝子の100年」にも出品していた岩見沢のガラス作家、吉川さん。
今回は、あかりを主にした個展をひらいています。
いつもは「和の空間」という印象の強い、工芸ギャラリー愛海詩(えみし)の会場が、薄暗い中に色とりどりの光が漏れる幻想的な部屋に変わっていました。
メーンの「ライトオブジェ」は、クリスマスツリーを思わせる三角錐のかたちをはじめ、 . . . 本文を読む