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北海道美術ネット別館

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■吉川満ガラス展 (12月16日まで)

2007年12月16日 14時48分24秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 先日、江別市セラミックアートセンターでひらかれた「豊平硝子の100年」にも出品していた岩見沢のガラス作家、吉川さん。
 今回は、あかりを主にした個展をひらいています。
 いつもは「和の空間」という印象の強い、工芸ギャラリー愛海詩(えみし)の会場が、薄暗い中に色とりどりの光が漏れる幻想的な部屋に変わっていました。

 メーンの「ライトオブジェ」は、クリスマスツリーを思わせる三角錐のかたちをはじめ、球を上下にふたつつなげたような形状、しずくのようなかたち、突起がふたつあるかたちなど多様です。
 透明なガラスの立体のなかに浮かぶたくさんの気泡が、底から発せられる電燈の光をさまざまに反射しているので、光が分散して美しさを増しています。
 プラグの線がないので、おそらく電池式で、電燈が埋め込まれているのでしょう。

 ギャラリーのSさんによると、おかげさまでけっこう売れたとのこと。
 展示に余裕がみられたのはそのためだったんですね。

 同ギャラリーの広報紙(会報)に寄せられた作者のあいさつには
(前略)ようやく完成した作品に明かりをともす。ゆっくりと光の色が変化してゆく。ガラスの中の小宇宙に引き込まれてゆく…美しくて、あったかくて、なんだかハッピーな気持ちになる。光を奏でる音楽のような心地よい安らぎと眠りを誘う-部屋の灯りをすこし落としてご覧になると効果的です。ガラスと言えば夏のイメージが強くて冬に作品展を開くのはどうかと迷いましたが、この作品(ライトオブジェ)が冬のガラスとして定着してほしいと願っています。(以下略)

とあります。


 「豊平硝子の100年」図録によると、吉川さんの略歴は次のとおり(適宜、表記は改めました)。
1984年 北海道造形デザイン専門学校インテリアデザイン科卒業
 87年 豊平硝子工場入社
 93年 グラス・トリップ設立
 94年 全道展入選(-96年)、第三文明展(静岡)入選
 95年 北の生活産業デザインコンペ入選(99年も)、第3回ミレー友好協会展(大阪)特別賞、工芸都市高岡クラフトコンペ入選(98年も)
 97年 金沢工芸大賞コンペティション入選
 98年 「使ってみたい北の菓子器展」奨励賞
2002年 「いまだてくらふと展」今立町長賞


07年12月4日(火)-16日(日)10:00-18:00(最終日-17:00)、月曜休み
工芸ギャラリー愛海詩(えみし=中央区北1西28。地図D)


2004年の個展(画像なし)
2002年の個展(同)


 ちなみに、同ギャラリーのつぎの展覧会は、20日から1月20日まで「石川県七尾市 和ろうそく・手描き絵ろうそく展 -高澤ろうそく店」。
 冬季(3月29日まで)営業時間は11時-17時となります。
 で、すごいことに、工芸ギャラリー愛海詩は、年末年始は12月31日しか休みません!
 新年は元日から営業しています。
 北海道神宮に近いので、初詣にいらしたお客さんが立ち寄るのでしょうけど…お疲れさまです!


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