■吉永眞梨香展 （2018年2月13～18日、札幌）

　今週のさいとうギャラリーは、道都大（現・星槎道都大）の中島ゼミで学んだ2人が、個展を開いています（ナガイユカリ個展はこちら）。
　
　吉永眞梨香さんは昨年に続き2度目の個展。
「今回のテーマは『白』です」
と言うように、キジをデザインした作品以外のほとんどに白が用いられています。

　冒頭画像は「ろくらく」。
　正方形の中に、洗濯ばさみや文鳥、キノコ、ろうそくなどをあしらっています。
「昔は苦手だった」
というグラデーションも随所に使われています。

　いずれも非常にシンプルなデザインで、著名な染色家の芹沢銈介（銈はかねへんに「圭」）を思わせます。
　その旨を伝えたら「好きなんです。ゼミに芹沢銈介のおなじ本が2冊あるんですよ」とのこと。



　中央は「らいの鳥」と題されています。


　左から「春菊」「跳んだり」「跳ねたり」「御伽犬」。

　御伽犬 お とぎいぬは「犬箱」ともいい、京都の名産だそう。
　箱になっていて、中にたいせつなものをしまうことができるそうで、黒柳徹子さんがコレクションしていることでも知られるとか。
　一般的には松竹梅などが描かれますが、シュンギクなどが近くにあるので、鍋料理に入れるニンジンやシイタケを思わせる模様がついているのがおもしろいです。

　ほかに、大きなカブを描いた「うんとこどっこい」、かたちの異なるナス3個をデザインした「きょうだい」など。
　会場では、トートバッグやハンカチ、きんちゃく、もすまんTシャツ（モスマンは未確認生物のひとつ）などが販売されています。


2018年2月13日(火)～18日(日)午前10時半～午後6時半（最終日～5時）
さいとうギャラリー(札幌市中央区南1西3　ラ・ガレリア5階)


□ツイッター @mrk_udon

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