北海道美術ネット別館

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■吉永眞梨香個展「まりだまり本舗」 (2017年4月12~17日、札幌)※写真をさしかえ

2017年04月25日 22時06分28秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
(4月28日、画像を差し替えました。当初の画像は天地逆でした。申し訳ございません)

 アップが遅れてすみません。

 版画家の川口巧海さんがツイッターで、吉永眞梨香さんの今回の個展について次のように書いていました。

なんとも愉快で愛くるしい“解剖台の上のミシンと蝙蝠傘”のような組み合わせ。アルパカの表情好きです。


 「解剖台の上のミシンとこうもり傘の偶発的な出会い」というのは、19世紀の詩人ロートレアモンの代表作「マルドロールの歌」の有名な一節です。
 ロートレアモンはウルグアイ生まれでフランスで活動しましたが、生前はまったく無名で、伝記的事実もわまりわかっていませんでした。死後、とりわけシュルレアリスムの詩人に高く評価され、先の「解剖台…」は、異質なものどうしの組み合わせがもたらす美やおもしろさの代名詞的な言い回しになりました。

 川口さん、うまいこと言うなあと感服しました。

 冒頭画像の「ヒトデと洗濯ばさみ」を筆者がはじめて見たのは、昨年暮れの道都大中島ゼミ展(札幌市民ギャラリー)だったと記憶しています。
 ヒトデと洗濯ばさみは、用途も形状もまったく異なります。
 しかし、こうしてデザインされた両者を眺めていると、何とはなしに、似て見えないでしょうか。

 吉永さんの作品の中で出会う異質の二つのものは、全く違うのに、どこか共通点があるように感じられてくるのです。
 それは、やはり既発表作である「メジロとレモン」でも同様です。

 左(スマートフォンでは上)の画像は会場風景です。
 「メジロとレモン」が壁に掛かっているのが見えます。

 中央のテーブルの上には、おかめの顔がたくさん積み重なっています。

 窓に近い壁に貼られているのが「宝石箱」。
 次に、正面から見た図を掲げます。


 
 ソフトクリームや、グラスに盛られたミントアイスクリーム、棒付きの氷菓、かき氷などがリズミカルに並んでいます。
 それにしても、この題材で「宝石箱」といわれると、かつて雪印から発売されていた同名の氷菓を思い出しますなあ。人気絶頂だったピンクレディーがコマーシャルをしていた、おいしいアイスだったんですが。
 しかし、吉永さんの世代では知らないだろうなあ。

 ちなみに、右は「Audrey」。
 キリン、アルパカ、フラミンゴ…。ここでも「似てないようで似てる」という法則(?)が生きています。
 

 会場のあちこちの壁に、ニンジンやクリオネを切り抜いた形の作品が貼られていて、にぎやかな雰囲気を醸し出していました。 

 ほかに「テレビとラディッシュ」など。


 吉永さんは道都大(現星槎道都大)中島ゼミでテキスタイルを学び、昨春卒業した若手。
 ペンギンをテーマにした作品作りに取り組むグループ「さっぽろペンギンコロニー」や、雑貨・小物販売の「ごたや」にも参加しています。
 個展は、筆者の記憶ではこれが2回目です。


2017年4月12日(水)~4月17日(月)午後1時~10時30分(最終日~8時)
ギャラリー犬養 2階(札幌市豊平区豊平3の1)

□吉永眞梨香さんのツイッターアカウント @mrk_udon
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