
(承前)
札幌デザイナー学院の卒業制作展。
ここは、他の専門学校と異なり、卒業生全員の作品を発表する。しかも会場は、自校の教室や廊下をフルに使っている。
なので、ものすごい点数である。
筆者が気に入ったのは、飲食店の広告デザインをトータルに提案した「Schwarzwald」(今井由加里さん)とか「チーズケーキカフェ Regaletto」(矢島さやかさん)など。
デザインの世界はアートとちがって、超個性的であるよりも、みんなに「かわいい」と言われるもののほうがいいわけで、このふたつは、ついお店に立ち寄りたくなるようなかわいらしさがある。
実用的な作品が多い中で、藤井紘子さん「踠・苦」は異色の純粋絵画。
すべて縦位置で、おなじ大きさの絵が6点、横一列に展示されている。静物?らしきものを描いているのに、ある種のおぼつかなさが同時に焦燥感のようなものも漂わせているように思った。
マンガでいちばんの賞を得たのは、松本茉利奈さん「猫と散歩」だった。
その要因のひとつに、背景がきちんと描かれていることがあるのでは、と感じる。
人物がじょうずな人はたくさんいるが、街並みや室内もおなじように巧みに描けるとはかぎらないのだ。
22日に終了した「北海高校どんぐり会展」の会場には、長年同会を指導していた道内画壇の長老Tさんや、現在の顧問であるKさんといった面々が懇談していた。
とても楽しそうだったのでじゃましてはいけないと思い、軽く会釈だけして帰ってきた。
作品については、「散歩日記4号」に、画像付きでくわしく紹介されているので、そちらに譲りたい。
やはり目立っていたのは、村田愛莉さん(3年)で、目録に題が載っていた5点に加え「∇-ヨウ-」「∇-カイ-」も出品していた。「-3≦C<0(C=A.Campbell)」は、ミシンとこうもり傘ならぬ、ミシンと女の首の出会い。なんか、迫力あるなあ。
散歩日記4号ではとりあげられていない絵のうち、わりと好きだったのは、中村智織さん(2年)「子どものとき」。
水たまりに青空が反射しているさまが美しい。
アートスペース201のグループ展「必然性のない必然」で、イトウヒロミさんの作品を5年半ぶりに見た。
なつかしい。
「融展」にユニークな写真を出していたmaroさんって、2006年の「PHOTOGRAPHIC SYNDOROME」に出していた人かなあ。
ポップコーンやチョコレート、キノコなどを木などに見立て、ごく小さな人形と組み合わせて、実際の風景と情景に似せて撮った6点。いずれも正方形だけど、たぶんデジタルカメラの画像をトリミングしたのだろう。
なかなかたのしい写真だと思った。
札幌デザイナー学院の卒業制作展。
ここは、他の専門学校と異なり、卒業生全員の作品を発表する。しかも会場は、自校の教室や廊下をフルに使っている。
なので、ものすごい点数である。
筆者が気に入ったのは、飲食店の広告デザインをトータルに提案した「Schwarzwald」(今井由加里さん)とか「チーズケーキカフェ Regaletto」(矢島さやかさん)など。
デザインの世界はアートとちがって、超個性的であるよりも、みんなに「かわいい」と言われるもののほうがいいわけで、このふたつは、ついお店に立ち寄りたくなるようなかわいらしさがある。
実用的な作品が多い中で、藤井紘子さん「踠・苦」は異色の純粋絵画。
すべて縦位置で、おなじ大きさの絵が6点、横一列に展示されている。静物?らしきものを描いているのに、ある種のおぼつかなさが同時に焦燥感のようなものも漂わせているように思った。
マンガでいちばんの賞を得たのは、松本茉利奈さん「猫と散歩」だった。
その要因のひとつに、背景がきちんと描かれていることがあるのでは、と感じる。
人物がじょうずな人はたくさんいるが、街並みや室内もおなじように巧みに描けるとはかぎらないのだ。
22日に終了した「北海高校どんぐり会展」の会場には、長年同会を指導していた道内画壇の長老Tさんや、現在の顧問であるKさんといった面々が懇談していた。
とても楽しそうだったのでじゃましてはいけないと思い、軽く会釈だけして帰ってきた。
作品については、「散歩日記4号」に、画像付きでくわしく紹介されているので、そちらに譲りたい。
やはり目立っていたのは、村田愛莉さん(3年)で、目録に題が載っていた5点に加え「∇-ヨウ-」「∇-カイ-」も出品していた。「-3≦C<0(C=A.Campbell)」は、ミシンとこうもり傘ならぬ、ミシンと女の首の出会い。なんか、迫力あるなあ。
散歩日記4号ではとりあげられていない絵のうち、わりと好きだったのは、中村智織さん(2年)「子どものとき」。
水たまりに青空が反射しているさまが美しい。
アートスペース201のグループ展「必然性のない必然」で、イトウヒロミさんの作品を5年半ぶりに見た。
なつかしい。
「融展」にユニークな写真を出していたmaroさんって、2006年の「PHOTOGRAPHIC SYNDOROME」に出していた人かなあ。
ポップコーンやチョコレート、キノコなどを木などに見立て、ごく小さな人形と組み合わせて、実際の風景と情景に似せて撮った6点。いずれも正方形だけど、たぶんデジタルカメラの画像をトリミングしたのだろう。
なかなかたのしい写真だと思った。
見たのは久し振りです。
今回新作はありませんが、
見ると心がほぐれる様で。
maroさんの作品は接写で
ジオラマながら立体感を
表現するユニークな作品
ですね。
ポストカード買いました。
、、どうもヤナイさんと
琴線に触れるところが、
似ているかもしれません。
紹介いただいてありがとうございます。
力を入れた割には、しょぼい写真で反省してます。
私の写真はともかく、北海高校の展覧会はいつも面白いですね。
陳列する時顔面に釘が飛んだり、金槌で手を打ったりなどしましたが、こうやって実際に見て客観的な感想を述べて下さる方がいて、感謝しております。
有難う御座いました。
下のエントリのコメントによると、2005年12月にもエゾ三毛猫さんはイトウヒロミさんの作品をごらんになっているようです。
http://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/a2d8ea487c448aa9325484b857cc7f46
筆者はこれは記憶にないので、もうほんとにひさしぶりです。
>SHさん
わたし、知らない人に「写真撮ってもいいですか」などと言い出すのは、とてもできないです。そんな勇気はないです。
仕事ならできますが。
SHさんは、すごいなあと思います。
>藤井紘子さん
はじめまして。
顔や手はだいじょうぶですか?
これからもなんらかのかたちで表現を続けていってくれれば、うれしいです。
今更ながら女性の持つ
パワーに圧倒されます。
ちなみに、月庵があった
処にはメチャ美味い珈琲
のお店となりました。
、、ももまるで、童話に
出てくるようなお店です。
それとも、森彦になったのでしょうか。
だったら、コーヒーはうまいわけですよね。
開催している様です。
2階はブックカフェで、
の~んびりできます。
http://www.brownbookscafe.com/
のーんびりする時間がなかなかないのが、残念です。
私は人と話すのが苦手ですが、目的意識の方が高まれば、必ず話をします。
すいません。