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高塚省吾画集「美し うるわし」(芸術新聞社)のこと

2009年02月24日 21時02分38秒 | つれづれ読書録
 芸術新聞社というところから「新刊ご案内」という封書が来た。

 どういうことだろうと思って中を見ると、上記の案内にくわえ、一筆箋に手書きで、ホームページで筆者が高塚氏を好きな画家として挙げられておられたので案内を送ったという旨のことが書かれていた。

 たぶん下のエントリのことかと思う。


高塚省吾さん死去

 筆者は、じつは「好きな画家」とはひとことも書いていない。
 これだけ裸婦ばかりをきわめてリアルに描いていた画家を好きということにためらいがあったというわけではない。ようするに上のエントリの趣旨は、「人気画家のわりには各紙とも死亡記事の扱いが冷淡ではないか」ということだったのだ。

 ただ、中央の出版社の方が、こんなブログを読んでくださっていることがうれしかった。

 同社がこのたび出版する画集は「美(うま)し うるわし」。
 定価3675円(本体3500円)、120ページ。
 高塚氏の絶筆にいたるまでの油彩・パステル画・立体から、およそ100点を選んだベストセレクションで、既刊の画集未収録作や初公開作品も多数含まれているという。
 また、小谷野敦氏(「江戸幻想批判」などが話題を呼んだ比較文学者)が序文を寄せているというのも、おもしろい。

 リアルだが清楚で、色香はあるのにエロ・グロではない。
 裸婦芸術を追い求めた高塚さんの総決算ともいえる画集になっているのだろうと思う。


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