ガリバー通信

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安倍の本領発輝!!!

2013年12月08日 | 日本の課題
多くの国民、マスコミ、著名人たちの「反対」「慎重審議」の声を無視して、参議院で一昨日の午後に「特定秘密保護法案」が可決し、施行は一年後とのことだが、それまでに「秘密監視やチェック」のための内閣府に設ける機関などを整備して発効し、重大な秘密漏洩に対しては、最高懲役10年を課すという「悪法」が出来てしまった。

 衆議院てでの議論もさることながら、自民党と公明党の賛成多数と言う「数の暴挙」で、十分な審議が行なわれたという感じではなく、付け刃的答弁や見解で時間を費やし、森担当大臣という女性の少子化担当国務大臣が、いつのまにか「特定秘密法案担当相」となって、二転三転の答弁を繰り返し、答弁に詰まるとなんと元警察官僚らしき内閣官僚が答弁へのメモを差し出すといった感じで急場凌ぎの委員会、国会審議を通過儀礼の如く行い、衆議院可決の時と同様に、前日に「公聴会」なるものをパフォーマンス的に参議院可決前日にも行なうという儀式を終えて終焉の時を迎えた。

 1960年の安倍のじぃさんである岸信介元首相下での強行採決による「日米安保条約」の締結時の騒動を髣髴とさせる、国会周辺での「法案反対のデモやシュピレルコールの映像を見ながら、安倍首相とのコンビで自民党を操る石破幹事長がブログで表現し、後に訂正割愛したとされる、「デモはテロ」だとの暴言も真意を疑うが、彼らの本音かもしれないと思わざるを得ない対応ぶりの結末となってしまった様である。

 そもそも、「特定秘密保護法案」なるものは、先の「ねじれ解消」を目指した参議院選挙前の自民党のマニフェストには全く記されていないばかりか、選挙の争点にもなっていなかったのに、衆参両院での絶対的多数を占めた自民党と公明党の「悪がき集団」たちは、国民からの全面的な信頼や委託を受けたと「勘違い」、今回の様な「暴挙」を難無く行った。

 この法案の持つ背景には、安倍首相の目指す「国家像」があり、簡単に言えば彼にとっての「普通の国」、つまり「軍隊を持ち、最高責任者である首相が全てを決められる国」があると思われる。

 すなわち、戦前の日本の家庭に例えれば、「家」の中心には「親父」がいて、家族は全て「親父の言いなり」、そうした強権親父が何事も決めて進むという「非民主的」な家庭、親父の権威、家主中心の生活が理想としてあると思われる。

 言い換えれば、「強い親父」の下で従順に従い、三歩下がって「師の影を踏まず」といった「おしとやかで従う妻と子」という「家庭像」があり、あの「お坊ちゃま宰相」は、今回の「特定秘密保護法案」を皮切りに権力の中枢を自らと側近で固めて、「強い国」日本を「取り戻そう」としているのだ。

 時を同じくして、南アフリカの建国の父と尊敬される「マンデラ元大統領」の死が伝えられているが、彼はたとえ「反対の声」にも謙虚に耳を傾けて、時間をかけて協調、理解を通じて前進するという「平等の民主主義」をモットーに戦い、あらゆる民族、人種の平和な国家を目指したとされる方で、ノーベル平和賞を受賞しただけでなく、全世界の人々から尊敬される人権活動家であり、政治家であったと記憶されるでしょう。

 「アベノミクス」なる造語に誤魔化されて、「経済の復活」などより、非民主的秘密国家、戦前の治安維持法にも匹敵する「悪法」が世界的にも批判を浴びながら成立したことは、国民の一人として心からの怒りと共に,ユウツな時代の幕開けとならないことを祈りつつ、抗議したいと思います。

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