ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

青少年の主張大会

2007年01月25日 | 地域の話題
 先日、わが町と2市2町の小中学生達が、日常生活や学校生活で感じていること、あるいは大人たちや社会に向けて訴えたいことを、また次代の担い手としての彼らが主張したいことを発表する機会として「地域青少年問題連絡協議会」が主催した主張大会を聞きに行った。

 趣旨には小中学生、高校生と記されていたが、実際は各自治体から4名づつの小中学生だけであったので、「青少年の主張」というイメージよりも、義務教育の児童、生徒の発表会と言った感じであった。

 小学生は全員が6年生で、「私の夢と家族」「空手を通して学んだこと」「ピアノを弾く楽しさ」「僕の目標」「バドミントンにかける」「人にとって犬の存在」などと、自分の家族や趣味、夢、目標など個人的な思いがたくさん聴けた。

 小学6年生の中でも、「町の将来について」や「戦争の恐ろしさと平和の尊さ」「誰もが安心して暮らせる町づくり」などを発表した子どももいて、修学旅行で行った「広島の原爆資料館とドーム」の感想を語りながら、戦争体験者の語り部の強烈な印象から、平和を考えるきっかけとなったと素直に述べていた女の子がいた。

 また特筆すべきは、六年生の女の子だが「言葉」と題して、「言葉を通してのコミュニケーションの大切さ」を身近な体験を通して実感したエピソードを細かな出来ごとで訴えるという、大人でもなかなかじっくり考えていないテーマを掘り下げて書き発表した素晴らしい主張であった。

 一人約5分の持ち時間を、この「言葉」をテーマに話した女の子は、抑揚のある台詞のような言い回しで、丹念に「言葉の意味」と相手に与える印象を考えながら、自己演出することも心がけての発表であった。

 中学生ともなると、一見大人びた感じの子もいるが、発表内容はやはり素朴な中学校での出来事を通して考えたこととして、「いじめのない明るい未来へ」と題して、今日的マスコミでも話題が多く、教育再生会議などでも大いに議論された問題点を、実際の体験から自己反省も兼ねて発表していた。

 いずれにせよ、事前に学校代表として選抜された児童、生徒であり、その発表内容も、たぶん教師のお眼鏡に叶うようなテーマが選ばれているので、突拍子もないような感性や驚きの発想などは主張されるはずはなく、いい意味での若さを感じる発表は少なかった。

 ずっと昔には、成人式にはNHKが「成人の主張」を募集し放送していたし、また留学生達、外国人から見た「日本と日本人」についての主張や思いを発表するスピーチコンテストもあって、私はよく見聞きして、愉しく拝聴していた記憶がある。

 しかし現代の青年達や小中学生達が、本当に心の中で日常田的に悩んだり、感じたり、思っていることの一部ではあったが、何か発表用に「おしゃれした作品」を聴かされた感じがしたのは、私のへそ曲がりのせいだったのだろうか。

 ともかく素直で思ったこと、感じたことをストレートに表現できる若さで、社会に大人たちに大いに語って欲しいものである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「救心」を買いに走る | トップ | 「もう」ではなく、「まだ」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

地域の話題」カテゴリの最新記事