ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

響きの宇宙・風の曳航!

2005年07月07日 | 地域の話題
 2005年8月3日、午後6時半から、京都市上京区烏丸一条下ルにある、金剛能楽堂を会場に、モンゴル仏教僧の読経と長屋和哉のパーカッションとの共演「響きの宇宙・風の曳航」が開催される。

 大地を震わせ、風を招く重低音の読経
   そしてアジアに広がる金属打楽器の鳴動
      それらが一体となって 響きの宇宙を現す
  
 躍動する音の曼荼羅が 
     いま 幻の花のように ひらく。

 主催は、私も実行委員に加わった「モンゴル僧声明公演in京都実行委員会」であり、企画は長野県松本氏の浅間温泉の有名な寺、神宮寺であり、私達の敬愛する高橋和尚である。

 長屋和哉氏は日本有数の打楽器奏者として、アジア各地でも演奏活動をし、日本各地の神社や寺院でも多くの音楽家とコラボレーションを展開し、八ヶ岳山ろくを拠点に音楽活動をしているが、昨年モンゴルの僧侶達とモンゴル国内をツアーした。ウランバートル、ゴビ砂漠、そしてカラコルム。各地の寺院で、僕は僧侶達の読経とともに演奏したのである。
 
 演奏スタイルは、オリジナリティーにあふれていて、おりん、ゴング、シンギングボールなど、アジア全域に広がる仏具などの金属製打楽器を用いて櫓をくみ、時には繊細に、時には激しく打ち鳴らす。それらは宗教音楽ではなく、現代楽曲として復活させて奏でている。

 地球交響曲「ガイアシンフォニー」の第4番のオープニングテーマや世界遺産「熊野・吉野編」など、多くを、映画、テレビにも提供している。作品のCDは「うつぼ」「千の熊野」「シークレットライム」「全ての美しい闇のために」など5枚と現代音楽家、カール、ストーンとのダブルアルバム「RESONATER」がある。

 モンゴル僧は、首都ウランバートルのダシチョイリンから寺院から6名が来日し、オンザットと呼ばれる声明のリーダー、ボヤンデルゲルはチベットに留学し修行を積んできた。大地を震わさんばかりの重低音は聞く者の胸の奥深くまで響き入るだろう。

 私は、現代社会の閉塞状態、つまり欝的な傾向の強まる日本社会にあって、暫しの間、モンゴルからやってくる若き僧侶達の重低音からなる声明の響きと、長屋和哉のアジアを駆け抜けるようなパーカッションマインドが織り成す、コラボレーションに、何かの光明を見出せるのではないかと、期待しているのである。

 真夏の夜、いつもは日本の伝統芸である、能舞台の静寂の中に、異質な声明と金属打楽器の音が鳴り響き、私達の魂とアジアの地球人の心の中に、大いなるエネルギーを秘めた風が吹き込むだろうと思っている。

 戦後60年、被曝60年の日本の夏に、新しい人間の平和への祈祷と願いをこめて、静かな強い響きが共鳴して、全世界に発信する「メッセージ」になってほしいと祈っている。


 
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