私は動物好きだが、犬猫どちらかと言えば犬好き派である。
小学生の頃から実家で犬を飼っていて、その当時は犬の散歩や餌やりが私の仕事となっていたのである。
現在のようなドッグフードなどが余り普及していなかった時代でもあったので、いつも犬の餌は家庭でのご飯の残りを中心に工夫したメニューで作っていたのである。
犬の餌つくりで鮮明に覚えているのは、愛犬エスの餌として外米と小麦を混ぜたご飯を醤油や薄い味噌で味付けし、出し雑魚やおかずの残りを小さくきざんで炊き込み、味見をしてみると結構うまいと感じて自らの腹が空いている時などは、犬もネコ舌だからと冷ます間に、二口、三口と食べたこともあった。
犬とて生き物である。味ないご飯より美味しい方がいいに決まっていると、自己満足ではあったが、少し冷めた作り立ての「犬のご飯」をエスが食べる間、見守っていたのである。
今思うと人間の好みの味と犬の嗜好は違ったかもしれないのに、一方的に「うまいだろう!」と私の味付けを強要していた感もあったようである。
犬は雑食だとは言えペットとして飼われている犬の中には変わった嗜好の食べ物を好むのもいて、私が知る飼い犬の食べ物で変わり種をご紹介しよう。
まずトマトの好きな雑種犬がいて、あの赤いトマトが嫌いな子どももいるのに、むしゃむしゃと美味しそうに、サラダとしてでなく丸ごと食べるのである。
また漬物の「古漬け」が大好物という犬がいて、あの糠漬けの匂いがたまらないのかシッポを振って所望までして、ぽりぽりと食べるのである。
いくら雑食とは言え犬の動向や気性から見ていると、動物性タンパクとでも言おうか肉や魚類が大好物ではないかと思ってしまうのだが、トマトなどの生野菜や、古漬け等の漬物好きがいるのには驚いた。
週末の宅配有機八百屋の配達では、数匹のお犬様に毎週お目にかかるが、最初激しく私に対して吼えていた「あおい」は、ある時地鶏の桜卵に皹が入ったので、ひとつ割ってやったところ、それからは私の車を見る度に思いっきりシッポを振って「おねだり」をする様になったのである。
さぞかし桜卵が美味かったらしく、ついつい一生懸命の「あおい」の喜ぶ様に出会うと、ひとつ卵を割ってでも食べさせたいと思ってしまうほど、必死で所望するのである。
やはり飼い犬を慣れさせるためには食べ物が一番である。
一度食べた美味しい餌は誰からもらったかも含めて決して忘れないのが飼い犬のようなので、トマトや古漬けではなく、美味しい卵の味がわかる犬たちと友達になったのである。
いつも一生懸命にシッポを振って歓迎してくれる「おおい」だけでなく、隣の家の飼い犬「さくら」も時々この卵を味わっており、一個の卵が取り持つ縁で、とっても仲良くなっているのである。
美味しさが解る犬たちと、たまには一緒に仲良く生卵を食べようと思っている。
小学生の頃から実家で犬を飼っていて、その当時は犬の散歩や餌やりが私の仕事となっていたのである。
現在のようなドッグフードなどが余り普及していなかった時代でもあったので、いつも犬の餌は家庭でのご飯の残りを中心に工夫したメニューで作っていたのである。
犬の餌つくりで鮮明に覚えているのは、愛犬エスの餌として外米と小麦を混ぜたご飯を醤油や薄い味噌で味付けし、出し雑魚やおかずの残りを小さくきざんで炊き込み、味見をしてみると結構うまいと感じて自らの腹が空いている時などは、犬もネコ舌だからと冷ます間に、二口、三口と食べたこともあった。
犬とて生き物である。味ないご飯より美味しい方がいいに決まっていると、自己満足ではあったが、少し冷めた作り立ての「犬のご飯」をエスが食べる間、見守っていたのである。
今思うと人間の好みの味と犬の嗜好は違ったかもしれないのに、一方的に「うまいだろう!」と私の味付けを強要していた感もあったようである。
犬は雑食だとは言えペットとして飼われている犬の中には変わった嗜好の食べ物を好むのもいて、私が知る飼い犬の食べ物で変わり種をご紹介しよう。
まずトマトの好きな雑種犬がいて、あの赤いトマトが嫌いな子どももいるのに、むしゃむしゃと美味しそうに、サラダとしてでなく丸ごと食べるのである。
また漬物の「古漬け」が大好物という犬がいて、あの糠漬けの匂いがたまらないのかシッポを振って所望までして、ぽりぽりと食べるのである。
いくら雑食とは言え犬の動向や気性から見ていると、動物性タンパクとでも言おうか肉や魚類が大好物ではないかと思ってしまうのだが、トマトなどの生野菜や、古漬け等の漬物好きがいるのには驚いた。
週末の宅配有機八百屋の配達では、数匹のお犬様に毎週お目にかかるが、最初激しく私に対して吼えていた「あおい」は、ある時地鶏の桜卵に皹が入ったので、ひとつ割ってやったところ、それからは私の車を見る度に思いっきりシッポを振って「おねだり」をする様になったのである。
さぞかし桜卵が美味かったらしく、ついつい一生懸命の「あおい」の喜ぶ様に出会うと、ひとつ卵を割ってでも食べさせたいと思ってしまうほど、必死で所望するのである。
やはり飼い犬を慣れさせるためには食べ物が一番である。
一度食べた美味しい餌は誰からもらったかも含めて決して忘れないのが飼い犬のようなので、トマトや古漬けではなく、美味しい卵の味がわかる犬たちと友達になったのである。
いつも一生懸命にシッポを振って歓迎してくれる「おおい」だけでなく、隣の家の飼い犬「さくら」も時々この卵を味わっており、一個の卵が取り持つ縁で、とっても仲良くなっているのである。
美味しさが解る犬たちと、たまには一緒に仲良く生卵を食べようと思っている。