ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

関西家電の苦戦!!

2012年11月05日 | 感じたこと
日本経済の不振、所謂デフレ、円高、経済不況と言われて久しいが、私たちの日常生活においてはあまりピンと来ないとでも言うべき別世界の如く感じていたのだが、今年度下半期の企業の売り上げ予測によると、何とパナソニック、旧松下電器産業が7650億円もの赤字見通しだと発表され、シャープ、旧早川電気も4500億円もの赤字になる見通しだという。

 パナソニック、シャープ両社とも大阪に本社を置く、老舗の家電メーカーであり、我々関西人にとってはまさに関西経済界を代表する大手電気メーカーが、いずれも大幅な赤字を覚悟せねばならないという、会社創設以来の最大の苦境と言っても過言ではない危機にさらされているの現状は何とも心にひっかかるのである。

 私にとっても、幼い頃から電化製品は松下電産か早川電気というくらいの身近な親しくも感じていた大企業であり、我が家でも今から50年近く前には、松下電器産業の上場株を少々持っていたし、我が幼い頃の実家の近所に早川電気の本社があったこともあって、他人事ではない感じでもあり、私の義理の兄も松下電器産業の社員で研究職で努めていて、家族をも大切にするファミリー企業として愛社精神も社員に強く、シャープにも友人や友人のお子さんが勤めていたりして、関西圏の大手企業の見本とも思っていた。

 そんな両社が、ここに来て大幅な赤字を計上するという大きなニュースは、中国の尖閣問題を契機とした日本製品の不買運動や、携帯電話やスマホ、またはタブレット型端末などに使用される液晶や電子部品などの生産コストやデザイン、製造時期などの問題で遅れをとった部分があったと思われるのだが、韓国のサムソンやLGなどと中国の攻勢に、間違いなく遅れをとったことが最大の原因だと言われている。

 確かに人件費をはじめとしたコスト面では太刀打ちできないと思われる中国、韓国などの企業の攻勢だが、日本のものづくり企業としての再生は、十分可能だと思うので、両社とも創業者である、パナソニックは松下幸之助、シャープは早川徳次という偉大な初代の社長、創始者の精神や社訓に示されている言葉を改めて深く受け止めて、ぜひ関西経済圏の復興のためにも再生に向って歩みだしてほしいと切望する。

 松下幸之助氏と早川徳次氏は、初代社長として日本の弱電、家庭電化製品の草分け的アイデアと製造で一躍有名な人ではあるが、草葉クの陰から現在のパナソニックやシャープの体たらくを見て、どの様に感じておられるであろうか。

 新しい時代に即応した企業として生まれ替われるかどうかは、リストラや事業の縮小、海外および国内企業との協力、資金援助、そして合弁や共同開発など、いろんな手立てが想像はできるのだが、中国や韓国、台湾などの企業に吸収合併などされない様な、アイデアと手法でぜひこの難局を乗り切ってもらいたいと思っている。

 そして関西人のひとりとしての願いは、やはり東京や海外に本社が移転するようなことがない様に、ぜひ大阪門真の松下電器と大阪阿倍野の西田辺の早川電気としての創業の地を離れずに、大阪魂とでも言うべき泥臭くてもいいから、粘り強い企業として再生してほしいと切に願いつつ、庶民の一人の消費者として応援したいと思っているのである。

 
コメント
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