ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

軍隊と徴兵制

2012年11月20日 | ちょっと可笑しいよ
 いよいよ、師走の総選挙へまっしぐらと言う感じの選挙戦が実質的に始まっていて、ポスターや事前運動的選挙活動が俄かに全国で行われている。

 テレビマスコミを含む主要メディアは、13党から15党に及ぶ少数政党が林立した選挙戦となるとの見通しから、各党の政策の違いは何かと連日報道合戦を繰り返しているが、消費税、原発、TPP問題などを中心に比較はされているのだが、私は肝心要の日本の将来の平和を如何に守るかという観点での政策的違いがほとんど説明されていない様に感じている。

 中でもいつのまにやら野合とまで言われている橋下徹大阪市長が率いる日本維新の会と石原元東京都知事が率いる太陽の党が合併し、石原慎太郎氏が新日本維新の会の代表となり、橋下徹氏は代表代行という形になったとされる「維新の会」が何故にそんなにもてはやされるのかが
判らないのである。

 確かに従来の官僚機構や行政の枠組みをぶっ壊して、何かやってくれるのではという庶民の期待を抱かせる様な、独特の橋下徹氏のタレント性とでも言うべき挑戦的物言いは、時には頑張れと言いたくなる気持ちにさせられるのは理解できるのだが、彼と石原慎太郎氏が組んで国政に挑戦する新しい政党とは、実は日本に軍隊を保有し、徴兵制をひいて世界と、つまりアメリカとも中国とも対等に戦える国としたいという野望を抱いている二人の輩の野合に他ならないのではないだろうか。

 とてもきな臭いとでも言うべき、この二人の右翼的保守政治家が、混迷している二大政党化時代を迎えた現代に、何故か第三極、いや当人らに言わせれば第二極を目指して、国政での一定の議席数、今回の総選挙ではまず50議席から70議席を獲得して、一定の発言力を確保したら、石原老体代表は退いて、橋下徹氏が代表として国会に参戦して、いずれは首相を目指すとされているのである。

 とても危ういことであり、威勢のいい啖呵やスローガン、そしてマスメディアをうまく使っての自己宣伝に長けた橋下現大阪市長が、最終的に目指していると思われる国家観とでも言うべきビジョンの全貌はなかなか示されてはいないのだが、彼の野望とイメージする日本国は、とんでもない憲法改悪と戦争が出来る国ニッポンの実現ではないだろうか。

 今回の選挙のスローガンを見ていて気づいたことが、もうひとつあるのだが、あの戦後の日本をいい意味でも悪い意味でも長年の政権で築いてきた自由民主党、つまり自民党が再び日本を立て直すと言っているし、創価学会公明党も何故か日本再建と称したポスターを掲示していて、やはりこの自民、公明の二党は名前は違うが二人三脚の別働隊であり、再び日本を利権と権力のマッヂングで、バブル期をもう一度ではあるまいが、経済大国を目指している用でる。

 いずれにしても、確かに山積する日本の課題は多いことは間違いないが、目先の消費税、TPP、社会保障、少子高齢化、経済不況という問題などへの政策の議論も大切だが、原発の是非、教育の将来、そして何よりも日本が再び戦争が出来る国へと変貌させることが出来る憲法改悪などを目論んでいる勢力などを見極めて、目先の「頑張っている」とか「やってくれそう」などという印象だけでの期待はやめるべきではないだろうか。

 ぜひ、日本の将来、子供や孫たちの生きる時代をどのような日本にしたいかを見定めての、しっかりと見据えた大人の賢い選択を、来る総選挙にはしていただきたいと強く思うものである。
コメント (2)
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