ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「元気」を届ける!

2012年10月30日 | イベント
やっと残暑から抜け出したら思ったら朝晩を中心にとても冷え込み、昨日は京都でも「木枯らし1号」とかいう冬を感じさせる風が吹いて、秋が深まるというよりも早くも冬の到来を予期する気候となり、特にお年を召している方々には寒さが堪える季節となってきた。

 私はいたって元気に毎日多くの方々のお宅に宅配のお弁当を届けているのだが、週末は今年で18年目に突入した移動販売の自然食やおやを続けているので、月曜から土曜日まで平日は多数の高齢者にお会いする仕事をしている。

 そんな仕事を通じて知りあった方々だけでなく、市内と近隣の町にお住まいで親しくなった人生の先輩たちがたくさんおられ、自分の母も今年の暮れで96歳を迎えるのだが、それなりにお年のご高齢者の方々が、体の不調や病気を患ずらっておられなくとも心配になって、仕事なのかそうではないのかわからないが、よく通りすがりにお訪ねすることが多くなった。

 いつも気になっている元大学教授の老夫妻をはじめ、ご主人に先立たれて独り暮らしの老婦人、いつもいろいろと励まして下さったり、私の訪問と元気な声のお喋りを喜んで下さる老夫妻などを訪ねては、いろいろとお話をしながら、朝晩の冷え込みを感じる季節になったので、お大事にと告げて帰るのが日常となっている。


 元大学教授の私にとっては地元での父、母のように慕っている老夫婦を訪ねると、先生は笑いながら自分の身長が元気だった頃から比べると何と13センチも縮んだとおっしゃって、確かに奥様より小さくなられた感じで、年をとると体も小さくなることを立証されているが如く自笑されていたが、近くに息子さんたちがお住まいとはいえ、私の定期的な訪問を我が子の如く喜んで下さった。

 独り暮らしの老婦人は心臓が弱く、何時ぞやは「救心」を買いに走ったことがあったが、先日は玄関先でお呼びしたら家の中から、「しんどいねん」という返答が聞こえたので、「失礼します」と言ってお家に上がると、彼女は食堂のソファに横たわっておられ、しばらくゆっくりとお話を伺うと、昨日ご親戚が訪ねて来られたが帰られたのと、息子さん夫婦が約一週間海外旅行されていること、そして何よりも大事に飼われている猫ちゃんが朝から外に出て行って帰って来ないことなどが重なって、寒さと寒暖の差も手伝って「しんどい」感じでおられた。
 しばらくお話を聞いて、「水を!」との求めに応じて、私が台所から水をコップ一杯汲んできて、口にされたら少し落ち着かれて、お薬を飲んで近くにあったカーディガンを肩にかけてあげたら、ちょっと楽になったと仰っていただいた。

 「また来ますから」と別れを告げて、次に伺ったのは近くにお住まいの老夫婦のお宅だったが、ご主人が先週急に気を失われて前のめりに倒れられたことから、現在は検査のために大阪の病院に入院されているので、奥様に旦那さんの様子を伺がった上で、日曜日に自分の母を訪ねるために大阪に行ったついでに、お見舞いのご機嫌伺いに行くことにした。

 いろんな人との出会いから、自分自身が励まされたり支えられたりして、自分の元気さとお喋り好きの性格が少しでもお役に立つならばといった気軽な思いから、多くのお年寄りとの出会いを大事にしながら、自分の出来る範囲での言葉かけや明るい話題のお喋りを続けて行こうと思っている。

 自分勝手な高齢者の方々への「声かけボランティア」の様な役割なら、現在自分自身が幸いにも健康で元気なので、当分は少し遠慮しながらでも密かな楽しみのひとつとして自覚しつつ、続けて行こうと心に誓かっているのである。

 今年の夏は我が家の苦瓜があまり出来なかったのだが、いつもお弁当を届けている隣町の御年配の男性から、ご自分が育てられた元気な「ゴーヤ」をたくさんいただいたこともあった。感謝。
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