ガリバー通信

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二人とも辞めた!

2010年06月02日 | ちょっと可笑しいよ
 ここ一週間、どんどんと増すマスコミを中心とした「鳩山首相退陣要求」に屈したかの様に、漸く重い腰が上がったのか、鳩山由紀夫首相の退陣と共に小沢一郎民主党幹事長の辞任も決定した。

 昨日から協議を継続するという形で、踏ん切りがつかなかったのか、どのような決着が次期参議院選挙に有利に働くかの議論や読みが先行した形で、死に体に近い状態で得俵に片足を乗せて踏ん張っていたと言っても過言ではない鳩山首相が、小沢幹事長の辞任も求めて一緒に辞任したのであった。

 さらに鳩山由紀夫議員は、次の衆議院選挙には出馬しないで政界をも引退するという決意を固めたと報じられて、「首相退陣」を要求する姿勢であった自民党谷垣総裁までもが、逆に「無責任な投げ出し」だと批判を強める形の辞任劇となってしまつた。

 沖縄普天間基地の移転問題では、沖縄県民の怒りは最高潮に達していて、稲嶺名護市長は、先月28日の日米協同声明で、名護市辺野古に代替施設を作るという、鳩山内閣の決定に対して、「屈辱の日」とさえ言わしめてしまった「裏切り」は、辞任という形で治まる責任ではあるまい。

 せめて、沖縄県民のインタビューである人が答えていたが、グァム島や県外への移設の交渉を米国と徹底的にした挙句の「沖縄」への協力要請ならまだしも、全く「最低でも県外」と公言していた首相が、最後に決断したというのが、自民党時代の決定とほぼ同じ名護市辺野古だったのには驚きというよりも失望感と共に差別に近い屈辱感を抱いたというのである。

 首相になって数ヶ月経って、今更沖縄に米軍基地があることが東アジア諸国の平和と安定のための「抑止力」になっているという認識を再確認したと言われて、説得と協力と理解をと言われても「呆れてものが言えない」感じであった。

 これで、お坊ちゃま宰相の連続「無責任」な首相の地位と責任の投げ出しが、自民党時代の小泉から福田、安部、麻生と一年ごとに投げ出しの連続が続いたのに対して、政権交代を担った民主党は、4年間は現体制を維持して国民のための政治をすると言った言葉も、無責任に放り投げたことになり、世襲的政治家の首相が五代も続いて辞任したことになる。

 アメリカのテレビニュースネットワークは、この日本の首相の辞任のニュースを「回転ドアの如き」とたとえて嘲笑しているかの様な報道振りであり、全世界にまたしても短命内閣の無責任さを露呈させた感がある。

 つい先日まで中国の温首相の来日に際して、日中首相会談までしていた鳩山首相だが、十日前から辞任を考えていたというから、小沢幹事長と共に、どのタイミングで一緒に辞めようかと相談していたのかもしれない。

 「小鳩」共に辞任のニュースが、全世界的にはどの様な扱い方かは定かではないが、「また代わった」という印象だけであり、参議院選挙前のぎりぎりで、少しでも民主党の支持率及び候補者への投票に有利なようにとの「選挙対策辞任」とでも言うべき、党利党略的辞任となったと言えよう。
コメント (1)
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