ガリバー通信

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「選挙菅り内閣」にしてはならない。

2010年06月05日 | とんでもない!
 民主党が政権交代を果たして鳩山由紀夫首相を中心に新しい政治家主導の政治を始動させたのに、早くも8ヶ月少々で「政治と金」のいい加減さと、「普天間基地代替」の迷走で、遂に小沢一郎幹事長と共に辞任した。

 そして、すぐさま次期首相となるべく、民主党代表選挙に菅直人副総理兼財務大臣が立候補し、樽床衆議院議員との一騎打ちで勝利を収めて、晴れて94代首相に就任することが決まった。

 一番の注目点であった、小沢一郎幹事長の影響の排除については、はっきりと菅直人氏は「しばらく静かにしていてください」、それが本人の為、国会の為、国民の為になると思うと明言した。

 今回の急転直下の首相交代劇の裏では、どんな権力闘争や駆け引きがあったのかは、我々国民の多くは知る由もないのだが、早くも小沢グループの議員や、あの田中真紀子氏からは、「どうせ参議院選挙の選挙管理内閣」であり、九月の民主党代表の任期切れが過ぎると、新たな小沢グループの推す新首相が誕生するので、菅氏はたった三ヶ月強の命だとの見方も噂されているようである。

 「とんでもない」ことである、自民党時代の小泉、福田、安部、麻生と続いた二世、三世の国会議員による「お坊ちゃま内閣」を継承したかの様な「鳩山お坊ちゃま内閣」が終わって、いよいよ本当の意味での「新内閣」が誕生しようとしているのに、早や「従来型」の権力闘争をしようとしている無様さは、旧態依然とした「自民党的」政治選択そのものの継承に過ぎない。

 すなわち、市民運動に端を発して、参議院の名物おばちゃんであった「市川房枝」さんの選挙のボランティアスタッフとして政治に関与し、社会民主連合、新党さきがけを経て、民主党の結党に主導的役割を果たした「菅直人」氏は、従来の自民党に籍を置いていた歴代のお坊ちゃま首相たちとは全く違うはずなのである。

 本当の意味での市民感覚を持ち合わせた、ざっくばらんな議論好きの「菅直人」氏が、期せずして「新首相」になるのだから、このチャンスを国民も期待して応援し、厳しい権力闘争がまだ続く中で支えなくてはいけないと思う。

 団塊の世代の最後の「誠実な政治家」として、「家庭内野党」と呼ばれる元気な批判勢力でもある、新ファーストレディになる伸子夫人と共に、一般庶民の普通の感覚に近い感性と常識と積極的な行動力で、ぜひ邁進してほしいと思う。

 政界の常識や、「選挙管理内閣」などという皮肉や嘲笑など気にせず、正々堂々と野党の幹部らとも議論をして、外交、福祉、教育、年金、税制、環境、経済対策などの多くの課題をまっすぐに料理して行ってほしいものである。

 明日から明後日にかけて、党人事と組閣に本格的着手するらしいが、菅新内閣が、本当に旧態依然とした「小沢一郎」的政治手法と決別して、たとえ参議院選挙に苦戦しても、筋を通した新マニフェストと国民の理解を得るための丁寧な説明と議論を行いながら、明るく前へ向かって歩んでほしいものである。

 決して「選挙菅り内閣」にしてはならない。

 
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