ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

野球賭博と相撲協会。

2010年06月16日 | プロスポーツ
 またまた、国技と言われている大相撲の日本相撲協会をめぐって、野球賭博で大騒ぎである。

 六月上旬に一部週刊誌によって告発された、この「野球賭博事件」だが、槍玉に上がっていた「大関琴光喜」が最初「やってない」と言っていたものだから、マスコミも疑惑として報道していたのだが、警視庁の捜査が進んで、観念したかの様に本人が武蔵川理事長のところに行って、「やっていました」と告白したらしい。

 その前の「暴力団チケット」問題で、当の年寄が格下げされただけでなく、部屋がひとつ消滅し、元横綱北乃湖の部屋に吸収合併された形で何とか、力士たちの生活と稽古は継続することとなったのだが、朝青龍を巡る一連の問題をはじめ、相撲界のゴタゴタはいつまで続くのであろうか。

 そもそも、私は「大相撲」を「国技」としているマスコミやNHKの見方に異議を唱えるもののひとりなのだが、純然たるスポーツ競技としては大好きな競技のひとつなのだが、「横綱の品格」とか、「国技としてのマナー」などと言う評論家や有識者の見解にはついていけない。

 しかしである。今回の「野球賭博容疑」に関しては、「国技」とか「品位」とかいう次元ではなく、呆れてものが言えない感じで、すでに相撲の世界、すなわち相撲界の常識はずれもここまで来たかと言った感想である。

 朝青龍の引退に追い込まれた問題でも感じていたが、相撲協会に属する元関取らの「理事」や「親方」たちの対応ぶりや責任の取り方、会見の仕方を観ていて、何とも「相撲協会」の社会的非常識ぶりが顕著に浮き彫りにされたと言っても過言ではない。

 今回の「琴光喜関」の「野球賭博容疑」についても、部屋の親方も広報担当理事も理事長も、以前から知っていた風情なのだが、たとえ知らなかったとしても、マージャンなどの日常的娯楽的「賭け事」と同様に扱って、過去5年間に野球賭博を含む賭博的行為を行っていた力士、呼び出し、行事、親方も含む相撲協会関係者約65人が自主申告し、協会側は厳重注意したとのことであった。

 そもそも「家庭マージャン」の延長で「飯代」や「遊び代」を肩代わりする様な「賭け事」と同じように、暴力団の資金源となっていると言われている「野球賭博」を同列に扱って「厳重注意」の処分を行ったでは、あまりにも常識や社会的責任のなさ、犯罪行為への処罰の姿勢がなさすぎると思うのである。

 確かに警視庁の捜査中の容疑の部分はあるが、「自己申告したら許す」という、「身内に甘い」体質そのものが露呈していて、「ばれてしまったからしょうがない」と言った対応としか見えないあり様である。

 以前のトラブル、事件の場合も同様で、前理事長の元横綱北の湖の会見や謝罪は全く、世間知らずの「相撲バカ」が理事長なんぞになってしまったための「猿芝居」にしか見えなかった。

 今回の元横綱三重の海の武蔵川れ理事長も、元大関霧島の広報部長も、琴光喜の親方、元関脇琴の若の佐渡が嶽も、失礼だが「事の重大さ」について認識しているようなそぶりや言動が感じられないのはどうしてだろうか。

 失礼ながら、あまりにも「世間知らず」の「相撲しか知らない人間」の集団だと言わざるを得ない「日本相撲協会」を露呈しているのである。

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする