ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

ネパールの火葬場。

2008年08月22日 | ガリバー旅行記
 ほとんど当もなく旅立った今回のネパール、インドの旅は、まずタイ・バンコックを経由して、昼過ぎにネパールの首都・カトマンドゥーの国際空港に到着した。

 朝方、トランジットで約4時間強待ちのバンコックの巨大なハブ空港で、カトマンドゥー行きを待つ、二人の日本人青年に声をかけるところから始まった。

 一人は、熱心に脇目も振らず「地球の歩き方・ネパール編」に釘付けの学生風の青年で、もうひとりは既に知り合っているらしい青年に一緒に声をかけた。

 先の青年は、滋賀県の大学に通うまだ三年生らしく、漠然と初の海外旅行にネパール・インドをインターネットを見て選んだと言う。

 もう一人の青年は、既に就職が内定している来春卒業の22歳の大学生で、カトマンドゥーは一日滞在するだけで「西遊旅行」の手配で「ブータン王国」へ5日間旅するという。

 私も初めてのネパール入国だが、たぶん現地の友人関係のNPOの日本語のわかるスタッフが空港に出迎えてくれるので、市内まで同じ車で移動したらと誘ってみた。

 滋賀の大学生T君は即座にYESであったが、栃木のブータン行きの大学生は、旅行社の手配があるので残念ながら、空港でおさらばとなった。

 空港の待合を出たところで、たくさんのタクシーやホテルへの誘いの中、誰が迎えに来てくれているやらわからないまま、二十数分間人を探して、やっと小柄な好印象の30代と思われる青年が、「ガリバーさんですか」と声をかけてくれたので、自己紹介をしてT君と共に市内へと向かった。

 ネパールの自然と人たちをイメージしながら走ること約三十分、いつのまにやら喧騒の街中へと入って、元王宮跡をよぎってタメル地区と呼ばれるホテルや飲食店が立ち並ぶダウンタウンの一角へと到着した。

 今夜からの宿泊地は、交渉により一泊350ネパールルピー、約500円の安宿と決まった。

 安宿と言っても一応シャワーはあり、ベッドはダブルサイズなので、ゆったりと休むことができそうなので満足であった。

 しかし初日の夜から「蚊」だけは歓迎してほしくないのに、耳元でブーンと羽音を立て続けたり、一応寝袋で下半身を包んで眠ったのだが、蚊取り線香の効き目が悪く、顔、手、腕を数箇所かまれてしまった。

 ネパールの蚊にも、たまにはプレゼントが必要かもしれないと変な納得をして初日の夜をすごした。

 翌日からは、六月下旬からカトマンドゥーに行きネパールの児童や女性労働の実態をカメラで撮影しようと取り組んでいる友人のTATSUと行動をしばらく共にすることになった。

 最初に出かけたのが、聞きしに勝る「ネパールの河畔の火葬場」であった。

 まじ、人間の最後が見事なセレモニーとして全部見える感じで、家族、親族、友人たちによって執り行われている様子を、川辺の対岸の至近距離からじっと観続けたのである。

 人間の生と死を誰もが感じずにはいられない素朴な儀式に熱い感動を覚えた。
 
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