ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

早川一光さんの講談と歌

2005年12月06日 | 地域の話題
 障害者週間が12月3日から9日まで続いており、今日午後に隣の八幡市文化小ホールで記念式典と障害者団体の舞台発表に続いて、『呆けない音頭』で有名な、元堀川病院院長の早川一光さんの講話と歌の楽しい一時間半があった。

 小雨が上がった寒い昼下がりだったが、彼の話と歌のひとり演出に、会場の障害のある方も高齢者も、笑いの中で楽しく体を動かして、また歌っていた様子であった。

 大正12年生まれの82歳の高齢だが、まったく年を感じさせない元気さで語り、歩き、歌われていた。彼は愛知県の内科医の息子として生まれ、小柄な方だが多くの同級生が戦争でなくなったのに、幸い生かされている喜びを語りながら、全国各地で健康に生きる生き方を、自らの医者としての実践と経験から、面白可笑しく語っているのである。

 関西では『ボケない音頭』で有名だが、講演の最初がお囃子代わりの、このボケない音頭で登場し、立て板に水の如く、観衆に同意を求めながら、独特の語り口調で引き込んでいくのである。

 途中に、「みんな友達」、「一本の鉛筆があれば」「川の流れのように」などの歌を織り交ぜて、楽しく観衆をあきさせない演出であった。

 なかでも奥さんも登場されての、美空ひばりの「一本の鉛筆があれば」は、手話つきで、ゆっくり指導された上で会場のみんなが歌い、早川一光氏は、会場を歩きまわってタクトを振られていた。

 なかなかいい詩曲だったので、下記にご紹介しよう。

 美空ひばりの歌「一本の鉛筆があれば」

 ①あなたに聞いてもらいたい 
  あなたに読んでもらいたい
  あなたに歌ってもらいたい
  あなたに信じてもらいたい
  一本の鉛筆があれば、私はあなたへの愛を書く
  一本の鉛筆があれば、戦争はいらないと私は書く

 ②あなたに愛をおくりたい
  あなたに夢をおくりたい
  あなたに春をおくりたい
  あなたに世界をおくりたい
  一枚のザラ紙があれば、私は子どもが欲しいと書く
  一枚のザラ紙があれば、あなたを返してと私は書く

  一本の鉛筆があれば、八月六日の朝と書く
  一本の鉛筆があれば、人間の命と私は書く

  美空ひばりさんが長崎に招かれた時に、歌われた歌だそうである。

  早川一光さんの講話と歌は、楽しく面白いだけではなかった。

  ひとつの歌とも出会わせてくれて、一本の鉛筆の力と意思を伝えることも
  教えていただいた様でである。

  「いきいきと生きるまちづくり」と言う演題に、なにやら意味深いメッセージ   が込められていたのかも知れない。
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