ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

行政の怠慢!!!

2005年12月14日 | ちょっと可笑しいよ
何とびっくりする様なことが判明したのである。

 皆さんのお住まいの市町村では、こんなことはないことを願うしかないが、恥ずかしいことにわが市では、行政の怠慢としか言い様のない事象が発覚したのである。

 ひとつは市道認定を受けた道路や街区公園として地域の子どもたちが日常的に遊んでいる公共の場所であるはずの土地登記がされていなくて、民間の開発業者や個人の所有として登記されていて、返還要求が出されているため、やっと行政が訴訟に踏み切って係争するための議会承認を得るための議案が二件提出されたのである。

 市内にある普通の住宅地であり、今から30年程前に、とある開発業者が開発し、その当時の町と覚書により、完成後一ヶ月以内に業者が市所有として登記することになっていたはずの公用地が、民間業者の登記のまま放置されていて、数年前と今年に入って、第三者にその一部が売買されていたのである。

 道路、公園は当然、地元の自治体の公有財産であり、市民、住民の日常的生活や歩行、遊び、車の通行に欠かせないもので、もし補修や危険性が指摘される箇所があれば、行政が責任もって修繕、安全保全のための対策を担うべき場所である。

 なのに50数戸の宅地が造成され建設されて、何と20数年間、地元自治体である市所有としての登記もされず、一般開発業者が自分たちの土地だからと返還要求、ならびに買ってくれと要求してきたというのである。

 その後、また数年放置されたあげく、道路も公園も第三者の個人に転売されて登記され、とんでもないことだが隣接する場所に住まう住民にとっては、寝耳に水の所有権争いとなっているため、市が覚書をたてに提訴することになったというのである。

 全くあきれた、無茶苦茶無責任な行政の対応が、結果的に時効取得も主張しかねない状況として放置されてきて、民間業者の無茶苦茶な要求と脅しともとれる攻撃、交渉となっているのである。

 「びっくり」である。自分たちの家もしくは私有地の前の公道、もしくは近くの公園が誰か個人、企業の私有地であって、自由に住民が使用できないことにもなりかねない異常かつ前代未聞の大事件である。

 しかし市の対応は甘く、いい加減で、全く市職員や理事者にとっては、対応のまずさや業務不履行に対する責任感や危機管理意識が欠如しているという他ない事態にも関わらず、提訴せざるを得ないとだけの認識であった。

 私は市の財産は市民の財産であり、こうした失態を招いた責任と、これに伴う今後予想される多くの課題や訴訟費用をはじめとする公費の支出などに対しても、無駄な税金を使わざるを得ないのだから、市長、理事者の謝罪を要求したのである。

 また北部の駅前開発にからんで、周辺住民が望まないパチンコ店の建設、出店に対する業者の事前協議の過程で、『地元説明』を指導したという市に対して、業者は地元に説明したと報告したらしいが、地元自治会長さんたちは業者からの挨拶を受けただけと語っておられるのである。

 これも大切な当事者意識が全く相反した認識であるにも関わらず、行政は住民、自治会長の認識を確認することなく、業者言いなり、つまり市民、住民の意識の確認、パブリックコメントを無視した、開発業者本位の『形だけの開発指導』であることを、自ずから露呈したと言っても過言ではないほど、あきれた指導ぶりである。

 全くお恥ずかしいと言わざるを得ない、これらの失態と住民自治を軽率に軽んじた行政の怠慢に、「憤懣やる方なし」とでも言う心境を感じているのである。

 いくらキレイごとの公約や答弁で「市民のためや住民の皆様のご意見を聞いて」と言っても、この実態ねこのあり様では、全く『言うだけ行政』と皮肉られても仕方がない状況だと、敢えて問題提起しておきたいと思うものである。

 怠慢、緊張感のなさ、危機管理意識のなさ等は、つまり公僕としての公務員が税金で飯を食わしていただいているという、原点を見失って、仕事を増やさない、仕事をサボり、責任転嫁、事なかれ主義で、多くの業務に関わっている証拠だと言わざるを得ないのである。

 市民、住民の命と財産を、本当に『安心、安全』に守る気概と業務に対する真摯な態度と努力を、意識改革をして目指してもらいたいと要望したいものである。
コメント (1)
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