ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

冬の大根炊き!!

2005年12月05日 | 季節の話題
大根炊きのシーズンがやってきた。京都では千本釈迦堂、了徳寺、三宝院などで恒例の大根炊きが行われ、それぞれ食べれば中風や悪病よけになるとされていて、賑わうらしいのである。

 お釈迦さんが菩提樹の下で悟りを開いた日とされる12月8日にちなんで、鎌倉時代に千本釈迦堂の三世慈禅上人が、大根の切り口に梵字を書いて魔よけにしたのが起因とされていて、千本釈迦堂では7、8日に大根約五千本、一万食が用意され、信徒の女性たちが大鍋11個で炊き上げて、ひと椀千円で振舞われる。

 また了徳寺では9、10日に篠大根が炊かれて八百円で、かやくご飯付きは千五百円で用意されるらしい。三宝寺は3,4日に大根炊きとゆずご飯が、それぞれ700円、800円で振舞われたそうなのである。いずれにせよお寺さんも「大根」で商売?、失礼。世知辛い世の中なのである。

 京都の冬の風物詩となっている「大根炊き」だが、家庭でも冬野菜の横綱は、やはり大根でしょう。霜が降りると甘みが増し、たっぷり煮るほど、うまみと甘さが溶け合って汁まで飲める美味しさに炊き上がります。煮ておけば、おでん、田楽、お吸い物、大根スープと使いまわしの利くお惣菜となります。

 一般的には青首大根ですが京都では伝統野菜として「聖護院大根」が冬には欠かせない食材となります。かぶらの様な丸い形で青首大根の倍ほどの値がしますが、美味しくて千枚漬けの材料にもなります。

 このような「冬大根」は、最近セブンイレブンのおでんの具でも一番人気だそうで、90%以上が水分ですが糖質、ビタミンC、消化を助けるジアスターゼもたくさん含まれていて、加熱すると甘みを増して食物繊維も豊富で、葉っぱもビタミンAやたんぱく質、カロチンも含まれていて栄養価も高いことが知られています。

 しかし、何故か子どもの頃は、たいていの人は『大根』が好きではありませんでした。大根おろしは辛いし煮た大根なんか、なんで美味しいのかと思っていませんでしたか。

 それなのに、いつの間にか大人になって、『大根』の美味しさに徐々に魅せられてきて、いまや「大根」のない「おでん」や他の冬野菜では満足できないくらい、大好きな食材となっているから不思議ですね。

 大いに、これからの冬場に、美味しい大根をたくさん食べて、中風や悪病にかからない元気な年末、年始をおくりたいものと思っています。

 
コメント (1)
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