goo blog サービス終了のお知らせ 

ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

女性交流ルームの開設

2006年10月11日 | ちょっと可笑しいよ
 昨今の地方自治体の行政施策は、女性と子育て支援などの少子化対策と高齢者や障害者の支援策が大きなテーマであり、きめ細かい行政サービスが望まれているのである。

 市制十周年を迎える我が市は多くの行政課題が山積しているが、ここ数年女性議員を中心に設置が要望されていた「女性センター」や「女性会館」までは行かないが、女性ルームの開設が、この9月に駅前の大型スーパーの隅っこのスペースを借りて実現したのである。

 女性のDV相談を初めとする各種相談は、数年前から月に何度か専門のウイメンズカウンセラーが対応して行われていたが、女性を中心としたグループやサークルの活動拠点ともなり、ミィーティングや相談、印刷、資料や情報提供も可能な専用スペースを伴う除雪専用コーナーが、やっとオープンしたのである。

 政令指定都市や中核市などでは、女性を中心とした男女共同参画を目指す意味での会館やセンターが建設されたり、民間の建物を借用して各種事業も盛んに行われたりしているが、人口6万余の地方自治体では何処まで事業化が可能なのか、また女性の視点からの事業や情報提供の必要性は分かるがどの程度の形が望ましいかは難しくもある。

 開設された小さなスペースは主に情報や関係書籍図書の書棚と相談などの受付でいっぱいだが、奥の部屋は個人相談が可能な仕切りスペースと印刷、コピーが出来たり、ビデオやテレビも視聴できるミィーティングルームがあり、女性団体やグループが利用できる情報ロッカーなども設置されていた。

 こうした女性交流コーナーが、誰もがよく利用する民間の商業施設の中に誕生したことは、一歩前進したことには違わないが、果たして施設やコーナーの利用が促進されることが望ましい前進なのかどうかは議論が分かれるところでもある。

 つまり、女性特有のトラブルや相談事が増えたり、そのための女性を中心とするグループ活動が多種多様に増加すること事態を問題とは思わないが、男女共同参画という目標からすると、女性だけの専門性だけではなく男性もより女性を理解した上での共同での諸問題への対応や活動が望ましいのではないだろうか。

 開設された女性交流コーナー「ポケット」の受付の掲示にも、小さく「男性も利用できます」とは書かれてはいるが、主たるネーミングが「女性交流ルーム」とある限り、男性の利用や関わりは非常に困難と感じるところであった。

 真の「女性問題」は、特に男性の配偶者や恋人、彼氏などからのDVと呼ばれる、各種暴力などを初めとして男性との関わりがあり、相談時や発覚時には既に異常を来たしている場合や話し合いなどで解決できない泥沼化したケースが大半であり、市職員などでは対応しきれない場合もあると思う。

 時代の要請だとの認識は間違いなくあるが、果たして全うな相談や対応が可能かどうかは甚だ疑問が山積している中での、見切り発車での開設と言えよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特別功労者表彰を辞退

2006年09月27日 | ちょっと可笑しいよ
 市議会議員として4期16年目、今までも不思議にも感じ必要のない表彰ではないかと疑問を抱いていた、市長による7年以上の議員歴に対する「特別功労表彰」を同僚議員と共に辞退することにした。

 その疑問というのは、議員として行政のあり方に異議を唱えたり、議論したり、提案したりと、市民の立場に立って活動するのは当たり前の職責であるにも関わらず、その対象である行政の長である、市長から推薦を受けて「表彰」されること自体が可笑しいと思えたからである。

 また何処の地方自治体においても、財政難や行政改革がうたわれている現状において、少なくとも、その問題指摘を市民の立場から行うべき議員が、自らの自治体財政からの支出である、公費での表彰状及び記念品を受け取ることの「無駄」である。

 今回の特別功労表彰の対象議員は何と12人で、全議員20人の6割りにも及び、初当選以来2期以上の議員は、4年ごとに表彰を受けることになっているという表彰条例の解釈に基づく、ただ歴任した年数による事務的表彰規定によるものなのである。

 市表彰条例によれば、「7年以上市議会議員若しくは助役の職にあった者、ある者を表彰し、表彰後4年を経過するごとに行うことができる。」とあり、市長はこれを遂行し、議会も無批判に、これに従って「ありがたく頂戴していた」ワケなのである。

 今回、私達の2名の議員は、以前より『特別功労表彰』を含む、自治功労者表彰や行政功労者表彰などにも疑問を感じており、市長が公費を支出する「特別功労表彰」を辞退することにしたとする『通知』を議長宛に提出し、事務当局へも「辞退」の確認書を提出した。

 市の表彰条例による対象被表彰者の推薦は、全て職責の歴任年数によるものであり、その個人の職務の市への功労の内容を問うものではなく、こうした表彰が定期的に頻繁に行われることは、住民自治の立場や行財政改革の必要性が問われる中で、ふさわしくないと判断し、表彰状及び記念品の受け取りを辞退し、議員としての市民に託された職務に専念すること改めて確認するものです。

 今後は市議会議員として、こうした市表彰条例の改正や市民のコンセンサスを得られない褒章、表彰の廃止を訴えつつ、顕著に市政や市民活動に多大なる貢献や実績のあった方への、市民が納得できる表彰や顕彰への提案をしていきたいと思います。

 という「表彰辞退の通知」という文書を議長、議会事務局及び市長公室職員に手渡して、議会定例会前の表彰式に出席した。

 既に口頭で通知していたので、表彰を受ける議員から我々2名は省かれていて、自治功労者表彰を受けられた農業委員と学校薬剤師を永年された各々一名の市民表彰の後、共産党議員3名も含む10名の議員が、仰々しく市長からの表彰を受けたのである。

 何とも奇妙な落ち着かない心境の下で、議場では感情の入らない拍手が儀礼的に続いていたが、私は拍手もすることなく見守るだけであった。

 「無駄」「無意味」な表彰は、いらない。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いい汗かこう!

2006年08月09日 | ちょっと可笑しいよ
 長い梅雨が7月末に明けたと思ったら連日の猛暑が続き、京都府南部も一昨日は最高気温37度に達して、だるようなと形容される真夏の天気が続いている。

 本日のアメダスによる現状も、台風一過とはいえ近畿全域が猛暑であることを告げていて、こんな日中に外を歩くなんて、何とも「熱中症」を目指しているような変なおっさんなのかも知れない。

 というのは6月議会を終えて、いろいろと北海道、九州も含む議会関連の研修があり、「議会報告」としての「ガリバー通信」を発行したのが、先月の20日前後になってしまったため、梅雨の影響もあって各戸配布のポスティングが遅くなり、今日まで全部を配布するのに時間がかかったのである。出来たのである。

 今日は市内3地域で午前と午後に、約600部の自分の議会報告「ガリバー通信」を炎天下に急ぎ足で各ご家庭の郵便受けへと入れていった。

 年に4回ある地方議会の定例議会終了後、一応一ヶ月以内が目標なのだが、今回は少し予定よりも遅くなったが、毎回7千部から9千部程度を市内北部を中心に配布している。

 通信の一部は、よき理解者やお手伝いいただける方に配布していただいているのだが、大半の通信配布は当然私自身の仕事でもあり、予定の議会日程や行事、各種研修、会議などを除く時間のある時に配布を集中させているのである。

 今号も既に6千部強は配布済みだったが残部が700部程度あり、明日も予定があるので今日中にどうしても配りたかったので、気温が上り始めた午前、また午後は一番暑いと感じられる時間帯であったが、いつもの出で立ちで出かけたのである。

 Tシャツに半ズボン姿に野球帽というラフなスタイルだが、首元にタオルを一枚巻き、右手首にも一枚の汗止めタオルを用意し、ポケットにも汗拭き用の小さなタオルハンカチを忍ばせて、早足で歩きながら一軒、一軒、郵便受けに入れていくのである。

 10分から15分配布に集中すると、Tシャツは汗で濡れだし、自宅から携行したペットボトルのお茶を補給しつつ次から次へと進むのである。

 密集した住宅地なら約1時間程で約200部ほどは配布できるのだが、ちょっと開発のまばらな住宅地や家の郵便受け迄は階段を登らなければならない家が多い地区などでは、なかなか投入数が増えない場合もあって、いつの間にか汗ビッショリになってしまうのである。

 しかし真夏の炎天下ではあるが、一日に千部近くを3度くらいに分けて配布し、その都度水分補給とTシャツ、靴下などを着替えて、繰り返し配布に専念したら、何と体重は2キロから3キロ近く減するほど汗が出るのである。

 真夏の「熱中症」予防は、麦茶での水分補給と梅干などでの塩分補給が大切だそうで、体に酷なような負担をかけながら、いい汗をかき、健康へのトレーニングをしていると思えば、とってもあり難い仕事であり、元気も確認できているのである。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟県加茂市長

2006年07月27日 | ちょっと可笑しいよ
 福岡の県中小企業振興センターを会場に、第4回全国地方議員交流会が開催され、約200名に及ぶ地方議会の無所属、市民派、どちらかと言えば少数派の議員が個人の立場で参加した勉強会に私も二日間参加した。

 議会研修で以前にお世話になった福岡県古賀市の議員が事務局長として運営に当たられていることもあって、今回私は初参加したのだが、一番の目的は、新潟県加茂市の元防衛庁、防衛研究所長、教育訓練局長を歴任された小池清彦市長のお話を聞けるのを楽しみに出かけたのである。

 小池市長は95年に防衛庁を退職し、郷里の加茂市長に就任されてから、イラク特措法に反対する要望書を政府に出したり、日本の軍縮を訴えて「日本をアメリカのポチ」にするなと批判されたり、地方を亡ぼす市町村合併に反対と訴えられている主体性ある自治体首長なのである。

 今回の全国地方議員交流会の講演は、経済同友会終身幹事の品川正治氏の「日本の進路と憲法9条」が最初にあり、アメリカ、アングロサクソンの覇権主義型の資本主義に追従する日本ではいけない。アメリカと日本は決して価値観を共有していないのに平和憲法を改悪して戦争戦略に加担していく道を明確に批判されました。

 小池清彦新潟県加茂市長は、なかなかのユーモアと歯に衣をきせぬ言い回しで、今回のテーマである「小泉政権下で進んだ地方切捨て」について、時間が足らぬほどの内容と共に、聴衆に説得力あるデータ、資料を参考に話を展開されました。

 三位一体の改革と誰が称したのか、キリスト教の精霊と神とキリストが同一であるとの宗教用語とは似ても似つかない内容で、小泉内閣の狙いはアメリカ追従の経済政策の破綻から来た国の財政難を、地方交付税の削減と言う、地方切捨てで乗り切ろうとする竹中、小泉財政政策なのです。

 バブル景気後の10年が経過して、橋本内閣から小淵内閣へ移行して、やっと不景気時の経済の鉄則である拡大財政政策を亀井静香政調会長がとって、景気は漸く下げ止まって、小淵さんの急死後の森内閣まで続きました。

 しかし森首相の「神の国」発言での退任で登板した小泉内閣の5年間が、橋本内閣の間違った超緊縮財政政策をとり続けたために、需要が減り経済規模が縮小し、国の財政赤字が八百兆円に膨らんだため、地方交付税減らし、特に太平洋ベルト地帯以外の地方都市の財政の深刻な危機を招き、さらに合併の奨励で地方交付税歳出を減らす政策に出たとの見解でした。

 いくら合併により人口が増えても向こう10年間だけ、少し合併特例法で財政補助が優遇されるだけで、15年後には元の木阿弥より、ひどい財政赤字で地方都市の財政は破綻の危機に陥り、真の民主主義や市民サービスも立ち行かなくなるとの明確な指摘でした。

 市民の利益を守り市民サービスを維持するためには、単独市を継続し職員数を減らして、国に対して問題提起していくという強い決意の首長として、今後も防衛問題、憲法問題もあわせて、発言する市長として注目していきたいと思います。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都市問題会議

2006年07月20日 | ちょっと可笑しいよ
 札幌での都市問題会議の初日は、予想以上に、まち期待はあまりしていなかったのだが、なかなか面白い話が聞けた.

 また.全国の知り合いの議員にも数人再会出来たのである。
 その中で一番嬉しかったのは、私が子供達の遊び場活動のリーダーをしていた20年ほど前に小学生の男の子だった青年が3年前にある市の市議会議員になっており、初めて会場で幼い頃の面影のある顔を見つけて、再会した事であった。


 特に、建築家,安藤忠雄さんの話は面白くて、大阪生まれの安藤さんらしく、ユーモアに富んだ話し振りに、聴衆は魅了されながら、肝心な「まちづくり」の精神としては、遊び心、勇気、発想などの大切さを語られ、ご自分の建築事務所のスタッフが東大出身者ばかりになって、マニュアル的人間では面白くなく、虫や土に親しみ、猫や犬を飼った経験などが重要だと指摘されたのである。

 ご当地,札幌の市長の話も,188万政令市の成長振りが,よくわっかた,
二人の偉大なアーチストの遺産と題して、イサム・ノグチがプロデュースした「モエレ沼公園」とレナード・バーンスタインが提唱したPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)を紹介されたのである。

 他にも、日本海側での初の政令指定都市に来春なる新潟市長の、食物自給率67㌫の食と花の80万都市としての自覚と自信に満ちた話は、さすが前歴が新潟新報の新聞記者だけあって、理路整然とした説得力ある話であった。

 最後に講演されたのは、脅威の入場者数の増加で、北海道の観光の目玉になってしまった、旭川の旭山動物園の小菅正夫園長の話であった。
 なんと独特の動物生態学の視点らの動物たちの見せ方の大胆な改革から、一次は年間20万人台に落ち込んだ入場者数を、昨年は200万人にしたという画期的な話だった。

 いずれの講演も、さすがの実証的見地からの魅力ある、まちづくりの実例として、文化や遣り甲斐、そして住民の喜びを素直に力とする地方自治体の行政施策として、感動をも覚えるはなしであった。

 わが市の市長も、はるばる北海道まで来ていたので、しっかり聞いていただき、少しでもそのエッセンスを汲み取っていただき、わが町の市民参加でのまちづくりに是非活かしてほしいものだと切実に感じたものである。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全国都市問題会議・札幌

2006年07月18日 | ちょっと可笑しいよ
 明日から、市議会議員たちの年一回の「全国都市問題会議」なる研修に参加する。

 京都からの参加の場合、明日は伊丹から新千歳空港までの移動日であり、研修日程は7月20日、21日なので、いわゆる前泊という形での2泊3日となる全行程となり、費用も往復航空運賃と2泊の宿泊費に食事代や市内移動交通費も含めると、何と一人8万円強となるのである。

 議員は何故か、二年に一度、この都市問題会議なるものに参加する権利があり、任期期間4年に二度のチャンスなのだそうである。

 今回も議会議員7名と事務職員が2名,計9名の研修旅費が80万円近くの公費として支出されるのであろう。

 私は、その予定旅費の事務文書に、了承の捺印を求められた時に、今なら2泊3日の札幌フリーデイ的な宿泊付き旅行社のプランだと、安い場合は29800円、高くても49800円であるのにと、事務職員に告げたが旅行社任せなので、上記の値段は止むを得ないという。

 それにしても全国から、この時期に大挙して市議会議員や行政担当者達が、北海道、札幌に集まる意義はあるのだろうか。

 実は、十数年前のことだが、とある議会の「会派研修」と言う名の議員の親睦旅行の様な実態を見聞きしたことがあるのである。

 毎年、恒例の「札幌雪祭り」に合わせて、議員の議会内製作集団としての「会派」の研修と言う名での旅行の段取りが組まれていた。

 私は「会派」に属さない議員として、見聞きしていたわけだが、最初に「雪祭り」ありきの日程が組まれて、飛行機便の往復と宿泊先が内定した後、その会派の幹事さんが、議会事務局の職員に、「何処か帰りに研修先寄らなあかんやろ」として、「何処か探しといて」と言うのである。

 全く本末転倒の研修の段取りに唖然としたことを、今でもくっきりと覚えている。

 すなわち、「研修」とは名ばかりで、公費を使っての親睦旅行であり、観光目的そのものの旅程だったのである。

 驚くなかれ、実は研修先は?の事務局職員の返答に、再び驚いたのである。

 その前後は、千歳市も恵庭市も札幌周辺の自治体は、研修希望が30~50近くも重なっていて、大変なのだそうである。

 ということは、全国の市町村から、同様の観光目的の研修旅行が目白押しで、その対応に、この時期は周辺市町村の職員は多忙になのだと聞くし、それが仕事なのだそうである。

 つまり多くの観光客を受け入れる時期に、自治体職員も、他の自治体の議員や職員の対応に追われても、自分の自治体のアッピールになったり、少しでも宣伝となることは否めないので断れないのだそうであった。

 それから10数年、今は観光旅行などと思われる様な研修は、少なくなったと思われるが、この都市問題会議が、ただ避暑気分の会合にならない様に、しっかりと会議の講演、パネルディスカッションを聴き、「都市の連携と交流~まちのちからの活用」を学びたいと思っている。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある市議の逮捕、辞職

2006年07月09日 | ちょっと可笑しいよ
 奈良県の県庁のある奈良市で、3期目の37歳のI議員が地方公務員法違反の容疑で逮捕され、6月議会終了後の昨日、議員辞職をされたのである。

 また、地方議員の公共事業に関わる「贈収賄」や「暴力」、「性犯罪」「人権、差別」などの不祥事、利益誘導行為かと思いきや、全く異なる事由であった。

 一昨年2月に発覚した、鍵田忠三郎元市長の市税滞納、未納問題で、当該議員が、市の納税課係長だった職員から、元市長の税務関係の書類を持ち出させて、その後の議会「百条委員会」などで用いたというのである。

 確かに地方公務委員の守秘義務違反であり、地方公務委員法違反の容疑に問われることは致しかたないのである。

 しかし、この容疑を告発したのは、後に奈良市長になっていた元市長の息子で現衆議院議員の鍵田忠兵衛氏であり、自分の親父であり元市長の市税滞納、未納の告発に対する「報復」以外の何ものでもない「告発」としか思えないものである。

 私達の町でも、市税の滞納、未納者の中に、現職の議員がいたり、市職員が市営住宅に所得条件を超える給与などの収入があるにも関わらず、入居し続けている上に、市営住宅家賃を滞納している者がいるらしいのである。

 まったく言語道断であり、税金から給与、報酬を受け取って生活している公務員、特別職の人物で、市民として、市営住宅入居者としての納税や家賃の支払いをしていないという、とんでもない輩がいるのである。

 私も過去の予算委員会や決算委員会での質疑で、この問題を取り上げたことがあるが、まさか市職員に、未納者の個人名や証拠になる書類の提出を求めることまでは出来なかった。

 しかし匿名のままではあるが、委員会質疑では指摘した事実の確認がされるされるには至るが、後は個人情報として守られ、各々個人の常識と納税、家賃支払いを要請するのみであり、まだ解決には至っていないと思われる。

 私は、今回の元奈良市長の市税滞、未納の指摘に、市職員の職務上の書類を提出させたこと事態は、地方公務員法違反になるのだろうが、ほとんどの市民感覚からすると、市長ともあろう市税での高給報酬をもらっている行政トップが、自らの行財政に大きく寄与すべき市税を滞納、未納していた事実の方が重大な犯罪であると感じているのである。

 現行の違法行為に対する容疑で、議員と市職員は逮捕された事実は変わらないが、私には「必要な秘密漏洩」ではなかったのかと思わざるを得ないのである。

 大きな罪や容疑があいまいにされて、その告発を行った小さな違法行為が厳しく罰せられたり、問題にされるという矛盾に満ちた、今回のケースをじっくりと考察する必要があるのではないだろうか。

 私個人はI議員を直接知る立場にはないので、史実関係や心情を十分に理解することは難しいが、同じく市議会議員として特に市長、議員を初め、市の幹部職員たちも含む公務員としての倫理の確立の大切さと、行政執行に関する、ある種の内部告発での免罪、罪を問わない制度などの必要性を感じるのである。

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶴巻温泉「陣屋」に一泊!

2006年06月28日 | ちょっと可笑しいよ
今日は神奈川県秦野市にやって来た。あの「となりのトトロ」で有名な宮崎駿監督の一族が経営されている、由緒ある江戸時代からの400年にも及ぶ建物も現存する旅館である「陣屋」に一泊することとなった。

宿の女将によれば、「千と千尋の神隠し」も、「ハルルの城」のモチーフも宮崎監督が若い頃に遊んだ、この陣屋と周辺の緑の影響が大らしいのである。

また、ここの旅館は将棋や囲碁の名人戦などの舞台に昔から何度も使われて、私達が知る大山康晴名人を初め、升田、谷川、最近では羽生名人などが熱戦を戦わせた場所らしく、夕食を食べた部屋の床の間には、原田九段が書かれた「堂々と勝ち、堂々と負け」の書があった。

 実は、市議会の建設経済常任委員会の管外視察で、秦野市に出向き、「まちづくり条例」並びに「景観まちづくり条例」策定へのプロセスと現況、また市民参画による条例策定を学んだのである。

 秦野市の担当職員のレクチャーによれば、この旅館周辺の「鶴巻温泉」地域が、昔はひなびた丹沢山系への登山口上り口としての温泉場だったのに、小田急線「鶴巻温泉」駅が出来てバブル経済の勢いの中で、周辺のみどりの里山や竹林、雑木林を造成してマンション建設が始まり、「まちづくり条例」の必要性が生まれたのだそうだ。

 旅館の女将の話でも、一万坪のお庭と静寂の自然環境、すなわち「トトロの森」や環境を守ろうにも、現在の都市計画や地区計画などでは、ほとんど守れない現状を憂い、結局すぐ傍に7,8階建てのマンションが建ってしまったと言う。

 わが市でも、室町時代に「とんちで有名な一休さんが晩年に建立した禅寺」として有名な「酬恩庵、一休寺」があり、近年その周辺が多くの開発業者の手で用地買収され、宅地開発のための造成が始まったのである。

 由緒ある禅寺の方丈から見ることのできる「枯山水」のお庭は、借景と呼ばれる周辺の緑の環境をも含み、大切な歴史と文化と自然のマッチした保全すべき環境なのである。

 しかし市街化区域であるため、「開発指導要綱」という開発を前提とした規則、指導しか出来ない市政、すなわち行政の姿勢では経済的利益を優先する開発事業者の思いのままで、里山や雑木林も造成、開発されてしまう危険性が迫っているのである。

 「秦野市のまちづくり条例及び景観まちづくり条例」の制定のプロセスと内容に多くを学び、わが市でも早急に(仮称)「開発まちづくり条例」の検討が始まっている。

 同行した建設部長も、この歴史と文化を感じさせられる秦野市の鶴巻温泉の緑に包まれた旅館「陣屋」に一泊し、その環境の尊さと共に、周辺に隣接した高層マンションの現状を見られ、多くの示唆を感じられたことだと確信する。

 宮崎駿監督作品の「トトロの森」を連想する「陣屋旅館」の一泊は、我々にも多くのインパクトを与えてくれたはずである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共産党の政治と限界

2006年06月04日 | ちょっと可笑しいよ
地方議会の議員として長年の議会活動を通して、日本共産党の「聞こえのいいスローガン」と「健全なる野党」たる議員と話したり、意見書などで協調した態度表明などをしてきたことが何度もある。

 しかし長年、この「日本共産党」に対して、「あなた達の言っていることは殆どは正しい。しかしやっていることは甚だ疑問である。」という感想と共に、一定の距離を置かざるを得ない、議会活動となっているのが実情なのである。

 最近、元日本共産党参議院議員で、党のナンバー4の政策委員長だった、筆坂秀世氏が「日本共産党」と題する新書本を新潮社から出版し、それなりの評価と評判を得ている。

 この新潮新書の赤い帯には、「これが実態だ!」元・最高幹部が赤裸々に明かす「革命政党」の全貌、というキャッチフレーズがあり、「鉄の規律」「秘密主義」と、ある種の物々しさが漂う日本共産党の実態とは!とある。

 筆坂秀世氏は党歴39年の党中央の主要メンバーであり、国会議員であったが、秘書へのセクハラ事件がきっかけで、参議院議員を辞職した上、ついには日本共産党を昨年七月離党された方である。

 その本の内容は、お読みいただくと結構なのだが、私が地方議会で感じている日本共産党に対する疑問や違和感が、筆坂氏の書では一部共通する問題として指摘されていたので、少しは普通の感覚で共産党を感じている、元共産党党員がいたことに安堵したのである。

 彼らは「日本共産党こそが唯一の正義であり、他の政党や勢力は仲間にはなり得ない」と真剣に思っているのか、全くと言っていいほど「わが党は・・・」一点ばりの活動に、議会内も地域活動も徹底されているのである。

 最近の一例だと、例の「憲法九条の会」なる、日本国憲法の改悪、特に戦争放棄の第九条を守ろうとする多くの市民、有識者の会を各地で展開しているが、最近わが町でも設立され、私も基本的には同意するのだが、いつの間にか「共産党支持者の会」の様相を呈し、共産党議員が選挙運動に利用するようなアナウンスで町を街宣しているのである。

 私は、この動きに対して、一定の距離を置かざるを得ないのである。

 議会活動でも、各議員が年齢、性別、元職業、地域等の違いで、考え方に差異が見えた時に、私は真面目に「共産党A」と「共産党B」に分かれたらどうですか?と進言したことがあるのだが、何故か「我が党は・・・」の一点張りで、各々の真の生活者としての思いや考え方が見えない場合も、一枚岩の「統一見解」に従っているのである。

 つまり、「日本共産党」と言う看板が先にあり、戦前、戦後を通じて結党以来八十年の歴史が大前提で、共産党トップの議長が全ての党内権力を握っていて、全てが「鶴の一声」で決定し、外には徹底した秘密主義が貫かれている政党である。

 日本共産党は決して民主的政党ではなく、党にとって都合の悪い情報は公開しない政党であることが明らかで、共産党政治の限界がそこにある。

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「なし!」が決まり文句の議員

2006年05月31日 | ちょっと可笑しいよ
 住民のための行政施策について、地方議会でも議員たちが厳しい議論をし、意見交換や質疑に集中しているだろうと思っている有権者市民もいるだろうが、実際はそうではない。
 
 選ばれた議員さんの中には選挙の際は、それなりに住民のために頑張りますと訴えていても、いざ当選したならば、多くの議案審議や議論の場があるにも関わらず、ほとんど発言せず、委員長の「質疑はありますか・・?」の問いに、いつも「なーし!」と言うのを常に習慣の様にしている議員がいる。

 そんな議員がいる中で、私はいつも出来るだけ多くの質疑を心がけているのだが、珍しい出来事が数年前の所属委員会で起きたことをご報告したいと思う。

 七名の委員で構成されている常任委員会だが、その日の出席者は初めから五名で、理由が定かではないが二名は欠席であった。

 私が口火を切って多くの議案審議を済ませて、行政側の提案通り委員会では可決した後、事務調査と称する通告制の委員会所管の行政課題を、私が質疑している時に、その事件は起こったのである。

 いつの間にか副委員長である保守系議員が席を立っていて、定足数と言われる過半数ギリギリの委員しか質疑に参加していなかったのであるが、私の質疑が続く中で、もう一人の保守系議員が急に席を立ち、委員会室から出て行ったのである。

 いつも委員会での質疑は殆んどしない人で、委員長が「質疑はありませんか?」と質疑を促しても「なーし!」と言うだけの議員であった。

 委員長が「ちょっと待って下さい」「定足数を割りましたので、議事を中断します」と言ったので初めて、私は気づいたのである。

 この議員の退席で、議事を続ける最低条件の「定足数」を下回り、委員会の継続が出来なくなったのである。

 私はこの退席議員の真意を憶測だが察知したのであるが、委員長に丁寧に、この委員の再度の出席を促す様にとお願いし、再会を待ち、数十分後に質疑を終えることが出来たのである。

 この事件は、どう考えても可笑しな事件であり、議員の職務である議会出席と委員会への参加の義務を怠り、「職場放棄」を意識的にしたものなのである。

 その後の議会運営委員会で、私は事件を報告し、当該議員に真意を正したところ、「自分は私の演説を聞きたくなく席を立った」と言う確信犯であった。

 あきれた発言であり、全く子どもの発想の様な行動であり、どう考えても議員としては許されない態度であった。

 しかし与党議員であることで、こうした失態や職場放棄や未熟な行動も、特別の叱責や注意を受けることも無く、議員として今も在籍し続けているのである。

 普通の会社や組織だと、こんな低次元の職場放棄や行動をしたならば、同僚や上司の信頼を失い、職場にはいられない立場になっても仕方が無い状況であった。

 でも議会では許されてしまう。そんな議論なしの議員が多く存在するのである.

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする