「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

茶席の三露

2017年07月08日 | お茶三昧

          

暑いですね。
先日時間つぶしに入ったカフェテラスで、
今年初めてのかき氷を食べました。
モダンなお店の店先に、あの氷の旗が。
私はあの旗が大好きで、先日合羽橋を歩いた時には、
買って帰ろうと思ったくらいです。
日本の夏は、あの旗が、
もっとあちらこちらに下がっていなければいけません。
と思うのは昭和生まれの郷愁でしょうか。

茶室の中でも涼しさのを感じるべく、
昨日は、名水点と洗い茶巾のお点前を。

そうそう、夏冬関係ないのですが、茶室の三露も、
言葉を聞くと、夏はちょっと涼しく感じま
これは涼しさというより、「清浄、清らかさ」なのですが。

まず床の軸の風帯の先にある「露」
濃茶の茶入れの景色になる釉の流れ(なだれ)の先の「露」
そして茶杓のかい先の「露」
これを茶室の三露と言います。

清浄さを感じていただく演出として、茶事での三露もあります。
お庭に三度水をまきます。
迎え付け前に一度、中立ち前にもう一度、最後に退席前にもう一度。
お客様にはそのたびに清々しさを感じて、露地を歩いていただけます。

暑い夏「露」という言葉が何とも嬉しいです。

 

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お茶席向きのお菓子

2017年07月06日 | お茶三昧

           

涼しそうなお菓子。
「凉観水」( 源吉兆庵製)

暑くなると、今見た目にも涼しそうなお菓子に手が出てしまいます。
とても美味しいお菓子でしたが、皆さんの頂く様子を見ていますと、
懐紙にとっていただくにはちょっと難しいお菓子の様でした。
お試しに一箱だけもとめましたから、本日のお稽古限定ですが。

初めてのお菓子は皆さんの評判を聞いて、リピーターになるか決めますが、
茶席では美味しいだけではだめで、食べやすさも要求されます。
そして食べにくそうなお菓子を、亭主はどのようにしてお出しするか、
客はどのように上手にいただくか、
それぞれの工夫と技術も求められるのです。

せっかくお出ししたお菓子を悪戦苦闘していただいている様子に、
申し訳ない気持ちになる事も時々ありますから。

お茶を長くなさっている方は皆さん、
瞬時にこのお菓子はどのようにしていただけばよいかを判断して、
とても上手にいただきますね。
とにかく手早く潔くいただくのが一番のようです。

茶道具にも見た目の風情に反して、使い勝手は今一つという物があります。
お菓子も同じようですね。

お茶席に限っていえば、
お菓子選びの大事な要素の一つは、食べやすさのようです。

でもこのお菓子、お味と風情では、この時期にぴったりなのですが・・・
と、未練がましく。

 

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ホテル一泊の誕生会

2017年07月05日 | 日記

          

40年来のお茶友に、誕生会をして頂きました。
プレゼントは何時までも美しいブリザードフラワー。
五年以上は持つそうですから、
それまでは花に負けないように頑張りますよ。

今年は節目の誕生日ということで、
ディナーをして、時間を気にせずにゆっくりと飲めるようにと、
ホテルに一泊しましょうということになり、
スカイツリーの見えるホテルを早々と予約しました。

          
外はまだ明るいうちに乾杯をして、
暗くなるにしたがって眼下の街も、スカイツリーも、
夜の姿に代わっていきました。

         

お酒は飲み放題にするか悩んだ挙句、やはり飲み放題にしました。
お仲間はかなりの酒豪なのですよ。
つられて?私もいつもより量がすすんでしまいました。

ビール、ワインと頂いて、ラストオーダーは懐かしい「カンパリソーダ」にしました。
色がきれいで若いころよく飲みました。
難十年ぶりかに頂いてみましたよ。
青春の味がしました。

               

明るいうちから始まった食事は、終わってもまだ時間はたっぷり。
酔い覚ましに、夜の浅草寺に繰り出しました。
すべてが今まで体験したことのない雰囲気と景色でした。

            
ライトアップの中を仲見世も歩いてみました。
わたしの故郷の浅草での一夜、
暮れても28度もある蒸し暑い夜でしたが、
とても心に残る誕生会になりました。

余韻に浸りつつ、今日からお稽古でがんばります。

 

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緋の長襦袢

2017年07月03日 | 和服生活

            

緋の長襦袢。
80才くらいになって、渋い紬の袖口から、
こんな長襦袢がちらっと見えたら素敵・・・

そんな心を読み取られて、
「どちらのお色にしますか。」
「同じ赤でもこちらがすてきね」
と、反物を並べられたとき、
わたしの心はもう決まっていました。

七月が誕生日。

誰がプレゼントをくれるというわけでのないので、
今年も自分でプレゼント。
昨日早くも出来上がってきました。

暑い暑い夏が終わったら、
できるだけちらちらさせてみたいなあと。
もっと元気が出てくるかも。

なんだか巣鴨の赤い○○みたいですって・・
違いますわ。おしゃれですよ。

 

先日、グループ「若草物語」のランチ会で、
ランチの後はお決まりの帝国ホテルのラウンジへ。
お隣の席では、テレビで拝見したことのある俳優さんが打ち合わせをしていました。
わたしの会いたい人がお忍びで来ていたら嬉しいのにと。

          
コーヒーとケーキで、ン!時間もおしゃべりしました。
最後の一人がやっとスマホデビューして、
LINEもつながって、これからはグルーブトークもOKとなりました。
出会ってから50年以上。
少しも精神的には変わらない仲間です。

昨日は暑い一日でした。
今日はもっと暑いそうですね。

このまま梅雨明けでしょうか。

 

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半夏生

2017年07月02日 | 日記

           

七月になり、朝少し早く起きて、稽古の道具もさらに夏らしく入れ替えです。
一週目の床は「寸松庵色紙」をかけました。

{きのとものり あまのがわあさせ しらなみたどり
                  
つゝわたりはてぬ にあけぞし にける」

お茶碗や、水指にはギヤマンを加え、棗は「亀蔵棗」。
薄茶のお茶碗もほおずきにして、お菓子は笹の葉に短冊の絵付き。
少しの間七夕の風情を楽しみます。
毎年笹飾をと思うのですが、子供でもいないと実行に移すのを忘れます。
今から笹が用意できるかしら。
どなたか、お庭に笹がありませんか。
皆さんに願い事を一つづつ書いていただくというのはどうでしょう。

七月の別名を「文月」と言いますが、
これは、「77日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるから」
という説がありますが。

そして夏至から数えて11日目を「半夏生」といい、
今日、7月2日がそれにあたります。
農家の人達はどんなに遅くても、この日までに田植えを済ませなくてはいけない、
という習慣あったそうです。
ドクダミ科の花に「半夏生」がありますが、茶花にも使われます。
以前ベランダの鉢で育てたことがありますが、
残念ながら、今は消えてしまいました。

七月は私にはいろいろな記念日のある月ですので、思い入れの深い月です。
もう一年の半分が過ぎてしまったのですね。
折り返すと、なおさら加速しそうです。
予定されている楽しいことを一つ一つ味わいながら、
日々を過ごしていこうと思います。
今月もよろしくおねがいいたします。


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