「このオクラみたいな模様は何ですか」
お稽古で、お茶碗を拝見しながらこんな質問が。
宝尽くしのお茶碗でみつけたそぼくな疑問に、
「おめでたい食べ物でしょうね」などというあいまいなものではなく、
私も正しく答えてあげなくてはと、ちょっと調べてみました。
「オクラ」といったのはこの模様ですね。
これは、「丁子」(ちょうじ)という南洋の果物(クローブ)だそうです。
平安時代、絹等と共に日本にもたらされ、
貴重な薬であり、乾燥させたつぼみは香料に、
そして染料としても使われると。
香辛料として、漢方薬として名前は聞きますね。
模様の表すおめでたい意味は、「夫婦円満・健康・長寿」ということです。
ネットで見つけたイメージ画像ですが、
こんな風に着物の柄になっていることもありますね。
和装小物ではおなじみの文様です。
なんとなくわかっているように思えるので、
なかなか改めて、一つ一つの意味をよく調べようとは思わなかったのですが、
稽古中の疑問は徹底解明するのが主義なので、良い機会をもらいました。
これで、「オクラのようなもの」の疑問も解決です。
ついでに、もしや親戚かも・・と丁子とオクラのつながりも調べたのですが、
品種としてのつながりは見つかりませんでした。
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