「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

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宝尽くし文様の「オクラ」は?

2014年03月08日 | お茶三昧



「このオクラみたいな模様は何ですか」

お稽古で、お茶碗を拝見しながらこんな質問が。
宝尽くしのお茶碗でみつけたそぼくな疑問に、
「おめでたい食べ物でしょうね」などというあいまいなものではなく、
私も正しく答えてあげなくてはと、ちょっと調べてみました。



「オクラ」といったのはこの模様ですね。
これは、「丁子」(ちょうじ)という南洋の果物(クローブ)だそうです。
平安時代、絹等と共に日本にもたらされ、
貴重な薬であり、乾燥させたつぼみは香料に、
そして染料としても使われると。
香辛料として、漢方薬として名前は聞きますね。

模様の表すおめでたい意味は、「夫婦円満・健康・長寿」ということです。



ネットで見つけたイメージ画像ですが、
こんな風に着物の柄になっていることもありますね。
和装小物ではおなじみの文様です。

なんとなくわかっているように思えるので、
なかなか改めて、一つ一つの意味をよく調べようとは思わなかったのですが、
稽古中の疑問は徹底解明するのが主義なので、良い機会をもらいました。

これで、「オクラのようなもの」の疑問も解決です。
ついでに、もしや親戚かも・・と丁子とオクラのつながりも調べたのですが、
品種としてのつながりは見つかりませんでした。




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