「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

志野袋

2016年06月13日 | お茶三昧

            

               長緒結び            紐休め

志野袋です。
初めて、七事式の「仙遊の式」で使うことになった時、
この袋を袂に入れておくのが、とても嬉しかったのを覚えています。
いつの間にか二つに増えていました。
裂地に惚れて手に入れてしまったのかもしれません。
めったに使うものでもないのに。

「仙遊」とは、お花を入れ、炭をつぎ、香を聞き、
それから濃茶と薄茶を頂くという、本当に贅沢な時間を過ごします。
まさに仙人になって遊ぶ境地に浸れそうですが、
これは修練のための集団点前の様なものです。
皆が気持ちをそろえて一糸乱れず、
それぞれの役目を果たさなくてはならないので、
遊ぶという境地になるには修行を積まなければなりませんが。

志野袋には、香木が入っていて、
札の当たった人が、それを焚くことになりますが、
当たらなければ、持っていっても出番がありません。
でも用意だけはしていくことになります。

               

                  香包みを出した後の紐の処理

               

                 最後に袂にしまう時の紐の処理

紐の扱いも大変ですが、楽しいですよね。

今日は茶友の先生と、「仙遊の式」をしましょうということになり、
メンバーを集めてくださったので、この志野袋を袂に出かけました。
残念ながら、私は「東」( 亭主に当たります)になり、
香をたける次客の札は引きませんでした。

でも久しぶりに出して眺められただけでも、幸せでした。


 にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ

この記事についてブログを書く
«  淡竹子(ハチクノコ) | トップ | これからは実行してみましょう »

お茶三昧」カテゴリの最新記事