「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

すっぴんの美人

2019年11月03日 | お茶三昧

11月に入っての初日は、25度の暖かさ。
汗をかきかきの炉開きでした。

今日は少し肌寒さを感じる一日。
水屋に信楽焼のお茶碗を出しておきました。
信楽は最近ドラマで取り上げられている場所なので、
使ってみたくなったのです。
数茶碗として、父から記念にプレゼントされたお茶碗。
10客揃いですが、一つとりだして眺めても趣のある、
私の好きなお茶碗です。

「すっぴんの美人みたいですね。」
「確かに。」

手に取って眺めながら、
私の好きなお茶碗を、そんな風に表現してくれたことが面白く、
お茶碗に代わって「ありがとう」と言いたくなりました。

十一月はお茶の正月と言われます。
口切の華やいだ雰囲気もありますが、
やはり秋も深まり、そこはかとなくわびしさも感じられて、
お茶碗のぬくもりから伝わる幸せに、良くぞ茶人の端くれに加われりと。

お釜は鐶付がイノシシ。
ちょっと光った鼻づらや、背中の丸みがかわいらしいです。

お薄のお菓子に、仙台土産の「駄菓子」を頂きながら、
速い日の暮れに、確実に炉の季節来たれりと。

 

先日ランチ会の席で、化粧品のサンプルをいろいろと頂きました。
高級化粧品と、自然派化粧品の二社のサンプルです。
効果が出るまで使い続けるには、手の届かない高級品です。
サンプル程度では焼け石に水でも、頑張って、
すっぴんの美人お茶碗さんに負けないように手入しなくてはね。