「このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに 」
先日の藝大茶会の濃茶席に、手向山香合が床に飾ってありました。
とても大振りな立派な一閑造りでした。
そういえば、私も持っていたことを思い出し、
早速出して飾りました。
一閑造りではありませんが・・それに小ぶり・・・
でも今の季節に楽しめますよね。
そんなにたくさんない道具ですが、
それでも使うのを忘れている、季節の道具もあるものです。
思い出してよかったです。
今週は五行棚のお点前です。
五行棚はお棚のようで運びの点前ということを頭に入れて、
竹の蓋置き、湯返し無し、薄茶の薄器は飾り残さない・・
もう皆さんの頭に入ったようですが、来年になるとどうかしら。
今日は五行棚のお点前をする方もいれば、
傍らでは壷の口の切り方の稽古に精を出す方も。
「口切の茶事の献立が決まりましたが、これで良いでしょうか。」と、
懐石料理担当の方が、献立表をもってきました。
あまり凝らずに、それでいて口切のお祝いの気持ちの現れた、
とても良い献立だと思いました。
皆さんご自分でどんどん勉強して、頑張ってくださるので、
最近は私は口だけで済むようになり、
皆さんの分を私が全部作るのに、
前の晩遅くまで準備なんてこともなくなりました。
ついでだからと、二グループ続けて二日間ということもありましたが、
さすがに疲れたのを覚えています。
よくやれましたが、若かったからですね。
もうそんなことはできませんけれど。