今週は秋雨前線に居座られて、
和服で出かけるのにはちょっと気が重い日々。
先日の雨の日の外出で、一日中雨ということで、
折りたたみ傘ではなくて、和服向きの長い傘で出かけました。
ちょっと若い時に手に入れて、大事に使っていた傘です。
骨の数もたくさんで、持ち手も立派で、豪華なのですが、
片手で持って駅まで行く間に、腕が疲れてしまいました。
大ぶりなので、すこしでも着物が雨にぬれずに済むと思ったのですが。
今は軽くて丈夫な傘がたくさん出ていますから、
そんなな傘に慣れてしまって、腕力もなくなってきた腕には、
大きな傘が結構重いということがわかりました。
バックも、重いものより少しでも軽いものをと思いますし、
もう重厚な、立派なものはふさわしくないと思えてきました。
そうやって考えると、その年齢に会った持ち物というのがあるようで、
今持ちたいと思ったらその時に、それを思う存分使ったほうが良いですね。
大事に取っておいても、いざ使おうと思ったころには、
それには相応しい体ではないことに、なっているかもしれませんから。
着るものもそうですし、似合う時に惜しまず着てしまうほうが、
箪笥の肥やしで終わらなくて済みそうです。
お稽古に、毎回マイ茶碗を持っていらっしゃる方がいます。
気に入って初めて手に入れたお茶碗だそうで、
家で使うチャンスがないので、お稽古でどんどん使いたいのだそうです。
大事そうに持っていらして、
そのお茶碗でお稽古をして、又大事にお持ち帰りです。
なんとなくほほえましくて、何時かそのお茶碗から卒業するのかしらと。
そのお茶碗が殿堂入りしたら、新しいお茶碗に変えるのでしょうか。
今一番気に入っている物をとことん使う・・良いと思いますよ。