「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

唐衣

2017年05月24日 | お茶三昧

「唐衣」という銘が五月に使われます。

使われた方に、なぜですかと聞くと、
「・・・・・」

この銘から連想するのは「杜若(カキツバタ)」ですね。

                     

「伊勢物語」の東下りの名場面です。
~東国の方へ、業平が友をひとりふたり誘って旅に出た。
三河国の八橋という場所に着くと、川のほとりに杜若が、
心惹かれるほど美しく咲いていたのを見て、
「か・き・つ・ば・た」という五つの文字を、
それぞれの句の一文字目に据えて、旅の心を読もうと詠んだ歌~

 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ 

この歌の頭の唐衣なのですね。

            

こんなきれいな八橋の蓋置も、今を逃すともう使えませんね。

そんなわけでもありませんが、お干菓子にと、
昨日デパ地下で「八ッ橋」を久しぶりに買ってきてしまいたした。

            

 

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